傷ついてきたことを通して
既に何度か語ってきたが、私は10代半ばから人間関係で傷つき、家庭環境でも自分の居場所がなく、孤独な青年時期であった。
11室という友人関係を示す部屋が山羊座でそこに土星が鎮座している影響も強かったように思う。
そんな中、玄米食のご縁で大半が主婦の方で占められる料理教室に通い、その自然食のお店で勉強会やイベントを企画することが楽しくなった。
そこでの人間関係は、年上の女性が中心であり、父の支配的なシャドウが刺激されるような関係性はなく、安心してその場に溶け込んでいけた。
その勉強会の延長線上の中で家内と出会い、結婚できたことは、私においては大きな転機であった。
ホロスコープ的には彼女は火の太陽射手座で私は地の太陽牡牛座というインコンジャンクト(135度)の位置関係であり、本来は馴染まない異質なタイプの二人であったが、アセンダントがお互い水瓶座であり、そういう意味では食生活や社会に対しての考え方などは共通するものがあった。
最近、思うのは、俳句の関西のメンバーで男性は私のみで、私が最年少。
お姉さま方は皆、人生の先輩であり、食生活や考え方は異なるものの、皆、人生経験が豊富であり、謙虚で穏やかな人柄で、接していても嫌な気持ちになることはほとんどない。
同様に職場においても、再雇用期間を過ぎて業務委託契約の立場となり、
私に対して嫌なことを言う人はいなくなった。
人間関係や仕事を通して傷ついてきた私であるが、還暦を過ぎてから、限られた関係ではあるが、穏やかな人間関係の中で俳句や仕事ができ、私の内側の傷がゆっくりと溶けていくような感覚がある。
夢日記においても、大半が仕事関連で、上司や同僚が登場してくる。
夢の中では嫌な気持ちになるという感じはないが、夢を通しても仕事と人間関係の傷を癒してくれているような感じがする。
20代から40代にかけては、行きづらい状況を何とか打開したいという思惑からスピリチュアル的なセミナーやワークショップに何度か参加してきた。
それはそれで、その段階での異常バランスを保たせてくれたと受け止めているが、本質的にはお金をかけずに、ゆっくりと時間をかけて傷ついてきた領域を通して自ずから楽になっていくことが本筋ではないかと感じている。
以前に稽古をしていた野口整体においても、打撲した際は、その打撲の箇所に打撲した方向性で力を加えることを稽古でもした記憶がある。
目に見えない領域での生き苦しさに対しては、ついつい海王星的な世界に一気に走りがちであるが、現実的な領域との統合、すなわち魚座的なことを行いつつ、牡牛座、乙女座、山羊座的な要素の現実的な要素を織り交ぜていくという視点が、とても重要だと最近感じている。
旧醒井郵便局舎夏薊
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