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感情と正直に向き合ふ


仕事で二世代下の女性と定期的に一緒に現場確認や文書確認をしている。
普段は温和であまり感情的にならない方であるが、先日は珍しく私に
「文章の意味がわからないと言われて気分悪いです」と電話がかかってきた。

正直なところ文章のまとめ方が今ひとつであり、昨年からも報告資料を確認する際に少しでも簡潔なまとめ方をして欲しいと思い、型を覚えてもらう意味でも細かく修正を加えてきた。
文章のまとめ方は、それぞれの人のくせや持ち味はあるので、毎回、あくまでも私の推敲は参考として自分なりにまとめ直すように伝えてきた。

今回が初めての話ではなく、今更感はあったが、私のこの文章の意味がわかりませんと記載したことがどうも彼女のプライドを傷つけた感じがした。

その場では、もっと謙虚さを持たないと伸びていかないなと感じたが、
しばらくして、あのように自分の内側の感情をすぐに出して、自分の中にため込まない姿勢にある意味爽やかさを感じた。

私も含めて私の家族はみんなすぐに感情を出しにくいタイプ(家内は最近、その歯止めがなくなってきたが)であり、出てきた感情に蓋をすることを重ねていくとそれが普通となり、自分の本当の感情がわからなくなるという状態になりやすい。

そういう意味でも彼女とのやり取りも、彼女は遠慮なく、すぐに気分悪いですとはっきりと私に言うことで、そこで完了させているので、とても新鮮で学ぶところもあった。

もちろん、力量を高めていく過程で、何故、同じようなことを繰り返し私から言われるのかという視点では、もっと謙虚さをもつという要素は必要ではあるが。


3人の子を見ていると当然ながらそれぞれ持ち味が違う。
2年前の次男の出来事は、本当に衝撃的であり、それから私は、本当に生きていてくれればそれだけでいいと思えるようになった。

もちろん、人間なので、あるレベルが満たさればさらなる欲求は生まれてはくるが、ベースに生きてくれればいいよという気持ちに戻れるようになったのは太陽魚座の次男のおかげであったと思う。

宇宙人気質で現実世界の出来事に馴染めにくい次男も、5月からのバイト先で、バイトながらも現場のリーダー的存在となり、社員からも頼りにされる存在になったようで、僅かな昇給、社会保険も付与され、次男なりに自分の居場所ができ、毎日、通える場所が生まれたことでの安定感が生まれてきたように思う。

一時は負けることがなかった次男との将棋も最近は、なかなか勝てない状況となってきたのは悔しいのやら嬉しいのやら複雑な心境である。




駒を打つ音のみ響く十三夜

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