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漫画「恐怖新聞」つのだじろう 感想文

「恐怖新聞」、その名を聞いただけでゾクゾクするほどのインパクトがありますね。つのだじろう先生のこの作品は、1970年代に秋田書店「週刊少年チャンピオン」に連載され、今なお多くのファンに愛され続けています。この漫画は、ただのホラー漫画という枠を超え、オカルト、SF、そして心霊現象まで幅広いジャンルをカバーしているのが特徴です。

物語の中心は、鬼形礼という少年が「恐怖新聞」という、読むと寿命が縮むという不吉な新聞を受け取るところから始まります。そこには未来の出来事が書かれており、それが現実になってしまう...という恐ろしい設定。読者は鬼形礼と共に、次々と起こる超常現象に立ち向かっていきます。

この漫画の魅力は、ただ怖がらせるだけでなく、読者に考えさせる要素が多分に含まれていることです。例えば、ポルターガイストという悪霊が登場しますが、彼は時には鬼形礼に助言を与えるなど、一筋縄ではいかないキャラクターとして描かれています。また、最終回に向けての展開は予想外のバッドエンドを迎え、読者を驚かせます。

つのだじろう先生の多才さがこの作品にはよく表れており、その多趣味がストーリーに深みを与えています。恐怖新聞は、ホラーが好きな人はもちろん、オカルトやSFに興味がある人にもおすすめの作品です。

そして、この漫画のもう一つの面白い点は、その影響力の大きさです。アニメ化、映画化されるなど、様々なメディアで展開されており、その世界観をさらに多くの人に広めています。

感想としては、恐怖新聞はただのホラー漫画ではなく、その時代のオカルトブームを反映した文化的な象徴とも言える作品だと思います。そして、今読んでも新鮮で、色褪せることのない魅力があります。つのだじろう先生の恐怖新聞、ぜひ一度手に取ってみてください。

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