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【年収】美容師・理容師の気になる年収は?

美容師・理容師の年収

美容師・理容師の平均年収に興味がある方のための基礎知識

いわゆる、稼げない職業・結婚してはいけない職業に、
3Bというのがあり、美容師、バンドマン、バーテンダーがあげられています。それは偏見かどうかも見ていきましょう。

まず、前提として、美容師さんも、理容師さんもなくてはならない職業です。私たちの大半がお世話になっているのは事実ですからね。

美容師さんたちの多くは、スキルもあり、優しく丁寧でお客様に適したアドバイスをしてくれる、高いコミュ力の持ち主です。
容姿がよくカッコイイ男性美容師さんや、きれいな女性美容師さん多いですよね。

そんな人気のありそうで華やかな美容師さんは稼げないのでしょうか。

年収.JPというサイトを元に、わたしの知り合いの美容院経営者にインタビューしながら、記事を整理しました。
引用部が沢山あり、グラフも割愛していますが、おおまかはこんな感じでしょう。

あくまで、参考として下さい。
実際の収入額と異なる場合も、もちろんあります。
地域や技術の差で誤差も当然出るでしょう。

美容師年収まとめ

駆け出し美容師の推定年収200万円

ベテランクラスの推定年収350万円

店長の推定年収350万円~450万円

人気店店長の推定年収650万円~1000万円

美容室オーナーの推定年収500万円~1500万円

以下、年収.JPより引用しています。

A子 結構前にカリスマ美容師なんてもてはやされていたけど、美容師って稼げるイメージがあるわよね。店長や見習いによってもちがうんでしょうけど。

B子 フフフ、美容師が稼げるですって?実際は逆で稼げないし将来的にも厳しい職業よ。美容師の実態がどうなっているかデータを見ながら説明するわ。

美容師になるまでとなってから開業するまで

美容師のお仕事はヘアカットですが、実際は髪の毛を切るだけではなく染めたりパーマをかけたりと様々な技術が必要です。
その技術を組み合わせてお客様が最も似合う、もしくはお客様の要望に合ったヘアスタイルを提供する必要があるので、人気美容師になるためには技術だけではなくセンスも必要になります。

美容師になるにはまずは美容師の国家試験を受けなければなりませんが、この受験資格は専門学校へ通い最低でも2年間の過程を経なければなりません。
その後に国家試験を受けて合格すれば晴れて美容師となれます。
美容師試験は実技だけではなく筆記もあるのでしっかりと勉強しておく必要があります。

美容師の資格を取得すると美容室に勤務して技術を磨きます。
多くの美容師は将来的に開業して自分の店舗を持つことを目標にしていますが、その目標に向かって技術だけではなくお金を貯め、お客さんとの繋がりを作っています。

10年程度勤務すれば技術的には一人前になりますし、お金も貯まり人脈も出来ていますので独立も視野に入ります。
しかし、美容師の業界は非常に熾烈な競争社会に陥っており、レッドオーシャンになっていますので独立したとしても大金を稼げるのはごくごく一握りのカリスマ美容師だけです。
開業しても大部分の美容師は働いていた時とそれほど変わらない年収となっており、年収1000万円は厳しい状況です。
この理由もデータを示しながら説明します。

美容室を開業するにはまずは店舗を探す必要があります。
店舗も空中、モグラ、路面店など場所により色んな呼び名があります。
路面店とは道に面した店舗で目立ちます。空中は二階以上、モグラは地下の店舗を指します。
空中やモグラは賃料が安いという特徴がありますが、道行く人は中を見ることができないので一般的に素人には経営は難しいと言われています。
従って路面店を選ぶといいでしょう。

次に立地ですが、飲食業などは成功するかどうかは立地で7割は決まると言われていますので非常に大事な要素です。
目立つに越したことはなく、人通りの多い場所に美容室を構えるとそれだけで宣伝効果になるので目立つ立地は人気が高いです。
気に入った立地の空き店舗があるかどうかは運次第ですので空き店舗が出るまで気長に待つのも大事な戦略です。
また、居抜きという言葉がありますが、前の入居者が同業者である美容室を経営していたらその設備を引きついで経営を再開できるというお得な物件です。
しかし、この場合気を付けてほしいのが前の入居者が美容室を廃業した理由です。
店舗を引っ越したなどという理由ならまだしも、客が入らなかったという理由でしたらお勧めしません。
なぜなら同じように開業しても客が入らない可能性が高いからです。
せっかく居抜きで安く開業できても客が入らず前の美容室と同じ道をたどってしまうなどというリスクは避けたいですね。

開業にかかる金額は東京などの都市部と郊外及び内装などで異なりますが、大体800万円程度が必要になります。
ざっくりと店舗にかかる費用が200万円、内装費が400万円、棚やテーブルなどの什器類が100万、宣伝費が50万円、パソコンや冷蔵庫などが50万円程度かかります。

都市部では不動産が高いので店舗の賃料が高いですが、他の設備などの値段は全国どこでもそれほど変わりませんので、東京で開業する場合は店舗の費用を高めに考えておく必要があります。
東京は賃料が高いのでリスクがありますが、人が多いのでお客さんが入りやすく、人気が出ると常に予約でいっぱいの美容室になりますので成功した際の収入が田舎よりも格段に高くなります。

美容師の年収と近年の年収の推移。

近年では男性の伸びが著しく、2010年には290万円に満たなかったのが2020年には370万円程度まで上昇しています。
一方で女性の年収の伸びは非常に低く、2020年でも300万円に届いておらず、297万円となっています。

次に美容師の年齢ごとの年収を見てみましょう。
20歳以下ですと、中学校を卒業し美容師の専門学校に通ったケースだと思われますが、この給料は非常に安く200万円以下となっています。
そこから直線的に上昇し、30歳を超えると美容師の平均年収を超え、男性は400万円、女性は300万円を超えています。

美容師の給料分布で特徴的な点は年収のピークが来る年齢が早いということです。
グラフを見てみますと、35歳~39歳に年収のピークがみられます。
巷では美容師の定年は40歳などとも言われることもありますが、年収から美容師は40歳以上になると次第に厳しい状況になっていることが見えてきます。
このため、40歳になるまでには独立開業し、その後は美容室のオーナーとなっている方も多いです。

美容師登録者数及び美容室数の推移

1991年から2019年までの美容師試験を受けたのちに合格し、美容師として登録した人の数をグラフにしました。
2019年までには47万5千人ほどいますが、それ以前に資格を取得した人を入れた資格取得者の総数はもう少し多くなります。

2009年には登録者数が急に低下しており、以降は安定しています。
近年では美容師数は年間1万7千人ほど増えていることになります。

次に美容室数の推移のグラフを見てみましょう。
1991年には18万7千店であった店舗数は徐々に増加し、2019年には25万4千店にまで増えています。
これは店舗数が36%増えたことになり、人口減少に転じた現在の社会において美容室数の増加は一軒当たりの利益が大きく低下していることを意味しています。

美容師の年収は高いのか安いのか?そして今後の給料の見通しは?

美容師の平均年収は年々増加傾向にありますがそれでも日本全体の平均年収よりも大幅に低く、年収のピークが30代後半に訪れるなど稼ぐことが難しい職種であると言えます。
また、日本の人口が減少傾向にあるにも関わらず、美容室数は増加傾向を示しているので今後も美容室数が増え続けるならば一軒あたりの美容室の売り上げが減少していき、美容師の給料は低下する恐れもあります。
このデータからは、高給を求めて美容師になることは勧めできない、ということです。

美容師で稼ぐならば他の美容師と差をつける必要があります。
美容師に求められるスキルは髪型で外見をよく見せるという技術の他にコミュニケーションスキルが挙げられます。
美容室に行くと大抵は美容師さんと世間話をしますし、一度決めてしまえばずっとその美容室に通い続けることも多くあります。

実際に美容技術だけでは食べて行けずに接客サービスと店舗のイメージが相まって初めて経営が成り立つとも言われています。
店舗イメージは結構大切で、お客さんは1時間という比較的長い時間店舗にいるわけですから清潔感や居心地の良さが求められます。
さらに、新規顧客は大体口コミで増えていくものですので、顧客獲得は広告を打つだけではなく常連に口コミで広めてもらうことも大切になります。

開業後に地道な努力で美容室の経営を軌道に乗せた場合の美容室オーナーの年収は400万円から500万円程度が大半であると思われます。
年収1000万円を超えるような美容師は非常に稀で大都市の有名美容室の人気美容師などごく一部です。

都道府県ごとの美容室及び美容師数

美容室を開業するにはどの都道府県がいいのかを都道府県ごとの美容室数及び人口から見てみましょう。
以下の表は都道府県の美容室数と人口、そして美容室一軒あたりの人数を示した表です。
単純に美容室一軒あたりの人数が多いほど美容室の売上が高くなります。

美容室一軒あたりの人数が最も多いのが神奈川県で773人となっています。
つまり、神奈川県では美容室一軒あたり773人のお客さんが見込まれるということです。
客単価を5000円として一人が年に4回来店したとすると、神奈川県では1546万円の売上が見込めるということです。
都市部ではおしゃれに気を使う人が多いので、パーマや髪を染めたりして客単価はより上がると思われますので売り上げはより多くなると思われます。

一方で一軒あたりの人数が最も少ないのが徳島県で327人でした。
徳島県では美容師の生活はかなり厳しいと推測されます。
傾向的に、九州や東北地方では一人当たりの人数は少なく、都市部では多くなる傾向がみられています。
従って、美容室を開業する場合は神奈川県などできるだけ都市部で開業することが成功しやすく、収入も上がりやすいです。
一方で都市部は賃料が高く競争も激しいのでもちろんリスクも大きいです。

美容師は稼げる職業とは言い難く、経験を積んでもそれほど年収は上がりません。さらに、美容室を経営してもそれほど儲からない職業です。

ただ、美容業界が好きで、お客様の髪形を変えて喜ばれ、感謝されるのが好き。常に向上心があって、美容師としての仕事にプライドが持てるなら、チャレンジしてもいいかと思います。

AIにとって代わられない職業でもあります。

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