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ドン ペリニョンの話

ドンペリって言いますね。高級シャンパーニュの代表みたいなものですが、正しくは Dom Pierre Perignonと言って、教会のお坊さんの名前です。この人の名前が高級シャンパーニュという飲み物の代名詞みたいになっている理由は、ご存知かもしれませんが、スパークリング ワインを初めて作ったのがドン ペリニョン僧だったから?うーん、ちょっと違いますね。いや実は全然違いますね。

シャンパーニュはよく知られているようで、実はあまり知られていないようです。知る必要があるかと言われると、そんなことはなくて、美味しく飲めればそれでいいとも言えます。しかし、せっかくですから知っておくに越したことはないですね。本来は、知識は楽しいものです。知識が楽しくないのは、それは自分とはまったく隔絶したものであるから。それは学校で教わる勉強が楽しくなかったことを思い出せばいい。ワインに興味が湧いてきたら、ワインの知識が楽しくなります。だから積極的に知識を蓄えていきましょう。

たとえば、シャンパーニュってどういう飲み物?「スパークリング ワイン」、そうですね。ワインを大きく3つに区分して、その中の一つが発泡酒、その一つがシャンパーニュ。が、発泡酒に区別されるワインはほかにもあります。

それではシャンパーニュって、何?「フランスのシャンパーニュ地方(パリの130キロほど北東)で作られたスパークリング ワイン」これは正解ですが、満点回答ではありません。というのは、その製法にいろんな方法があって、シャンパーニュと言われるためには決められた規則に従っている必要があるのです。

そして、ドン ペリニョン僧。生まれたのが 1638年12月 x日で、他界したのが1715年9月14日。誕生の日付が曖昧なのは、はっきりした記録がないから。一方で命日がはっきりしているのは、生前の業績がそれだけ大きかったということですね。その業績というのが、今日のシャンパーニュという飲み物の基礎的な製法を確立したということだったのです。この製法が確立するまで、この地で製造されるワインは「悪魔の飲み物」と言われていました。それがドン ペリニョン僧によって「シャンパーニュ」となり、今日では祝杯をあげるときに欠かせないものになったわけです。誕生日を祝ってシャンパーニュのコルクを抜きたいところですがあいにく日付がわかりません。それで今日そのドン ペリニョン僧の命日に、感謝の気持ちをもって、シャンパーニュなどいかがでしょう?

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           (写真は theculturetrip.com から)

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