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今年も剪定

去年も同じような内容で書き始めて、それっきり。だったのでしたが、今年もまた同じことを繰り返すのだろうか。
それはともかく、今日2月15日にぶどうの木の剪定に行ってきました。
植物の生態はどれも同じようなものだと思いますが、春になったら生命が目覚めて、成長を始めるわけですね。
ぶどうの木は、木とはいうけれども本当は蔓|つる|です。よく見ますね、壁を伝わって延びるアレです。それがぶどう畑では木になって並んでいる、不思議だと思いませんか?
それはぶどうの木を育てる農作業の結果です。
ぶどうの苗を植える時に垂直に延びるように添木をしてあるのです。こうして3年ほど経つと真っ直ぐに延びて幹になる。その後に腕のように両側に蔓を広げるようにするとそれが太くなって、水平方向の支柱のような腕木になって、その腕木から枝が芽生え、その枝に小さな小枝が芽生えてそれに葉がつき、実がなり、これで完成というわけです。もちろんこの形にはいろんな種類があって、それは土壌や気候、日照、風や水などによって工夫がなされています。こうしてぶどう畑の世話をする専門の人がいて、Viticulturist(ヴィティカルチュリスト)と言ったりします。Vitiというのは「ぶどうの」という意味、Culturistというのは「栽培家」と和訳するとそのまんま、英語だとありがたがられたりして、変なものですけれど。
上の写真を見てください。腕木に枝がついていますが、実はこの枝はもっと多くて、あちらこちらの方向に長〜く生え放題になっています。それがぶどうの実の収穫が終わって、紅葉・黄葉して、落葉した後の姿です。それをまず大まかな剪定をしたのが上の写真の状態。次にいよいよ本格的に木の成長を想像しながら剪定をやる。これが今日やってきた剪定作業、仕事始めみたいなものです。
下の写真を見てください。これが剪定作業が終わった後の姿です。指くらいの小枝には芽が2つ3つ付いていて、ここからぶどうの成長が始まります。ここはナパ バレーの南端、カルネロスという地域です。

剪定作業の後のぶどうの木


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