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僕と妻との544日間の記録_5 烏森神社へ

現在:2024年12月19日

今日は六十七日。
あと一週間で七十七日(49日)となってしまう。
この世とあの世があるとしたら
妻がこの世にいられるのはあと一週間。
妻には行くべき場所(天国)にちゃんと行ってほしいと願う。
そして僕は一刻も早く妻のもとへ行きたいと思う。



烏森神社へ

2023年6月17日:511日
癌がわかってから色々と調べた。
癌のこと。
治療方法。
民間療法。
食べ物。

そして神頼み。
『癌封じの神社』

烏森神社

有名人も訪れた癌封じの神社。
この後もここに何度も訪れることになる。
今思えば私たちの心の支えであったことは間違いない。
最後まで奇跡を期待した。
癌が治ることを期待した。

烏森神社参道

私はいつもお守りに
「頑張れ!頑張れ!(妻の名前)」
と、心の中で何回も何回もつぶやいた。


お参りしたことで何か効果があったかはわかりません。
神様のお力があったかはわかりません。
でも心の支えになったのは確かです。
そして最後に奇跡が起こったのも確かです。

本当にお世話になりました。


後日
四十九日の喪明け
現在:2024年12月27日:50日後

年内にお礼参りに行きたかった。
今年のうちに気持ちにある何か一つを締めたかった。
だからお守りを返納しに行ってきた。

いつもは早朝の早い時間に行っていた。
だけどこの日は10時頃に伺った。
だから参拝に来ている人たちがいつもより多い。

参拝しお礼をしたあと
お守りを返納するため
お札を販売する列に並んだ。
私の前に3組ほどの人たちが並んでいた。

自分の番になり
巫女さんに
「お守りを返納しに来ました。ありがとうございました。」と伝えた。

巫女さんは
「ありがとうございます。」と言ってお守りを受け取った。

その瞬間に涙が溢れた。
後ろに並んでいる人に見られないように早足でその場を離れた。

涙が止まらない。
だから手水舎の脇にある掲示板の前で泣いた。

掲示板を見ているふりをして泣いた。

あれから何度も訪れた神社。
心の支えとなってくれた神社。

もう終わったんだと思った。



[烏森神社]
住所
〒105-0004
東京都港区新橋2-15-5

最寄り駅
JR新橋駅 西口・日比谷口より徒歩2分/烏森口より徒歩3分
地下鉄(銀座線・都営浅草線)新橋駅 徒歩2~3分


[写真]
撮影者:JUN08
場所:銀座/烏森神社
時期:2023年6月 


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