大晦日の攻防 〜21/22スキージャンプW杯 Garmisch-Partenkirchen 予選〜
無風、追い風基調、たまーに下から噴き上げる向かい風
今週の雨にさらされて、やや荒れたバーン。
今日も陵侑が勝つかと思いきや
全選手中一番悪い風を引き当て、2位になりました。
今日の条件
常人であればWF +10点を超える追い風を貰えば、本来のジャンプができません。
注目していたGranerud、Lindvikは陵侑と同じような条件で叩き落とされました。
そこに完全に抗った陵侑。
宮平さんのジェスチャー的に、やはり追い風の影響は強かったよう。。。
______________
トップの目安となるグリーンラインを越えたかに見えましたが0.9ポイント及ばず2位。
予選7連勝とはいきませんでした。
ワールドカップ本戦の最多連勝記録は6。
陵侑も入れて5人が7連勝に挑み、失敗しています。
予選なので全く関係はないですが
7連勝というものには、何か壁があるのかもしれません。
ちなみにハリーポッターの世界では7が一番強い数字と言われています。
Eisenbchlerの笑み
リーダーボードでジャンプを見届けていたEisenbchler
陵侑が飛んだ直後
前述した通り、僅かにグリーンラインを僅かに越えたかに見えたので
「また陵侑にやられたか。。。ちくしょう 笑」
という表情
からの得点を上回った事を確認し
この満面の笑み
陵侑Eisenbchlerのワンツーは一つの様式美。
この日は立場が逆転し、さらには陵侑の予選7連勝を止めることに成功しました。
予選とはいえ顔芸も含めて良い攻防戦だったと思います。
見どころとなりました。
風の潮目
穏やかながら、昼から夕暮れ時ということもあってか
風の潮目がありました。
この微妙な風の揺らぎが、絶妙に試合をスペクタクルにするかもしれません。
また、たまに下から噴き上げてくる
WFに現れない風を引き当てると
風の減点が少なく、尚且つビッグジャンプを繰り出すことができ
有利に試合を運べることとなります。
ノックアウト方式ということもあって、
特に1本目は難しい試合展開になりそう。
陵侑が勝つとは思いますが、一筋縄とはいかず
順位予想が難しいです。
一方で、陵侑を含めたトップ選手が風を引き当てると
スーパージャンプとなります。
少々荒れ気味のバーン、テレマークも非常に重要です。。。
日本チーム
佐藤幸椰が6位。
噴き上げていたっぽい下風を、なんとか捉えて距離を伸ばし
減点も少なく上位入り。状態が良ければトップを獲れた条件だったような気もします。
良質な下風に、届き切らなかったように着地してきました。
今夜の相手はKytosaho(FIN)なので2本目進出は問題ないと思います。1本目の順位に注目です。
中村直幹が12位。
良さげな条件を使って、気持ちよく飛んできました。
対戦相手はVillumstad(NOR)。
問題ないとは思いますが、侮れないのでカッチリ飛んできたいところ。
伊東大貴さんが35位。
さほど良くない条件の中、悪くないジャンプ。
しかし対戦相手はStoch(POL)。中々厳しい状況です。
小林潤志郎さんがまさかの50位。
対戦相手はEisenbichler(GER)。
潤志郎さんの予選は当てにならないので、ラッキールーザーで戦う展開になると良いですね。
佐藤慧一は53位。
滑りと体の動きが噛み合っていない感じ、落ち着いて練習できれば
彼の能力的に復調すると考えられますが、そういう状況ではありません。
過密スケジュールで試合が続くので
1月は足掻くだけ足掻く展開になりそうです。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?