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将来像

沿線に大学があるからか大学生っぽい子達を電車内でよく見かける。

その大学生っぽい男の子二人の会話が聞こえた。
内容は就職に関すること。

でも、話し方に緊張感が感じられないので二年生って感じか。
一人がどういう業界とか就職したい企業があるのかもう一人に訊くと、

「あー、まあ絶対こうしたいって訳じゃないんだけど」

という前振りの後、

「大学にいる間に副業みたいな不労所得で生活できる程度の金額を安定して稼げるようにして卒業したら地元か田舎っていうか、この辺より人が少ない場所で脱サラして雑貨屋とか模型屋みたいなのしてみたいんだよね。
店は赤字でも、さっきの副業で生活には困らない趣味の店的な?
店の売上で儲けることは考えない。あ、でも田舎って言っても雪国は冬は大変そうだから関東から西が良い」

と。
それを聞いた友達は、

「へー。
でもさ、それだと就職してないから脱サラとは違くね?」

そりゃ、そう思うよね。って、冷静な返し。
脱サラはサラリーマンを辞めるという意味だから、聞こえた内容だと就職してないから該当しないし。
言われた本人は、

「あー、脱サラ的な?」
「ああ、それなら」

学生の“ あんなこといいな。できたらいいな ”って、考えなので世の中なめるなよと言うのも大人気ないけど不労所得も“ 副業みたいな ”で、何もかもフワフワなのが何とも。

聞いてた友達の声も最初のトーンと違って、僕の主観だと

「お前、それマジで言ってる?」

って、最初の質問の時よりテンションが落ちてるというか冷たい感じがした。

将来像って、人それぞれだから、好きに考えれば良いと思うけど流石にあれは。
もし、あの子が弟だったら我が家なら、お説教の割合が9割の家族会議だ。

でも、ああいう楽天的な発想を持っていられるのはちょっと羨ましいかも。
憧れはしないけど。

ジュースが飲みたいです('ω')ノ