2度あることは…?
スーパーでチューブ入りのワサビを手に取り、賞味期限を確認すると切れていた。
店員さんが近くにいたので賞味期限が切れているのを伝えたら、目を見開いて棚に置いてある同じ商品を確認して、
「え?え?え?」
確認したもの全部、切れていたようで驚いていた。
新しいものをお持ちしますと言われたけど、違うメーカーのは切れてなかったので、これで大丈夫ですと断った。
後で、ワサビが置いてあったコーナーを通り過ぎたら、店員さんが1人増えて2人で確認しながら、手に取ったものすべてカゴに入れてたので全滅なのかも。
これ、人生で2回目の経験。
1回目は高校生の時。
おばあちゃんに頼まれて買い物に行った時にレジの順番待ちしながら、暇つぶしにチューブ入り辛子の箱に書かれてることを読んでいたら賞味期限が何日か過ぎていたので、レジのおばちゃんに伝えたら、
「業務連絡、業務連絡。店長、4番レジまでお願いします」
おばちゃんが血相変えてアナウンス。
やってきた店長さんにおばちゃんが伝えると、店長さんも驚いて、
「大変、申し訳ございません。山下くん!山下くん!」
近くにいた店員さんを呼んで、小声で状況を説明してバックヤードから同じものの賞味期限切れてないの持ってきて。急いで。と、伝えて、店長さん自身は辛子が置いてあった棚の方へ。
少しして山下さんが同じ辛子を持ってきてくれて会計後、おばちゃんに
「気付いてくれてありがとね」
と、お礼を言われた。
これって大ごとなの?と、困惑しながらお辞儀をして袋入れし帰ろうとしたら出口まで店長さんが追いかけてきて、
「お客様、この度はご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした。
お気づきいただきましてありがとうございます」
ぱっと見、親くらいの年齢に見える店長さんに頭を下げられ焦って、
『大丈夫です』
を連呼。
店長さんが高校生に頭を下げる姿を事情を知らないお客さんたちがガン見してたので、
“ 万引き犯と勘違いして責め立てた店長と冤罪だった高校生 ”
に、見られてないか?と思ったら恥ずかしくなって、
『本当に気にしないでください』
と言って、その場から去った。
チャリに乗りながら、
相手が年下だろうが子供だろうが非があれば謝る。
店の人間として当たり前の行為だけど、働くって大変だなぁと思いながら家に帰った。
今日の出来事はジャンル的に一日一善?
それとも、
“ 2度あることは3度ある ”
の布石。
どっちなんだろう。