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先入観と反省

ここ最近、CSの番組を観漁っている。
この前も書いたが歴代仮面ライダーの第1話と最終話が続けて放送されているが、昨日は80年代最後の仮面ライダー

“ 仮面ライダーBLACK ”

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“ 仮面ライダーBLACK RX ”

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両方とも主演は倉田てつを。

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1981年に放送された仮面ライダースーパー1以来、6年ぶりに放送されたシリーズ。

Wikipediaによると仮面ライダーBLACKは、主人公・南光太郎と兄弟同然に育てられた親友・秋月信彦の二人が悪の組織・ゴルゴムに捕らわれ改造手術を施されたが改造が完了する前に脱出に成功した主人公に対し、親友の信彦は完全に改造され、悪の組織・ゴルゴムの仮面ライダーとして親友同士が敵味方に分かれ戦うことになる。

仮面ライダー同士が戦うはしりとなる作品。

正義のため、人類のために親友を倒さなければならなかった主人公の悲哀を描いたのが評価されたそうで平均視聴率9.8%。
この数字はかなり良いらしく、主演の倉田てつをを続投させて続編の仮面ライダーBLACK RXを製作したらしい。

Wikipediaを見たのは観終わった後だったので、最終話を観てる間は敵を倒したのに主人公はなんでこんなにしんみりしてるんだろうと不思議だった。

その後、放送された続編の仮面ライダーBLACK RXを観た。
敵の幹部に観たことあるなこの人。と、思う人がいたので調べたら高畑淳子だった。

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役名はマリバロン。
これが当たり役になって、徐々に仕事が増えていったらしい。

RXの最終話を観てたら、敵の幹部が、

「クライシス帝国50億の民のためにも負けられぬ!」

と、言っていた。
結局、負けたが。

帝国だから「民」という概念があってもおかしくないんだけど、悪の組織って、そこまでの規模と思ってなかったし組織の構成員に非戦闘員はいないと思ってたので民というワードが敵の幹部から出るとは思わず『へー』って、思った。

その幹部が言うにはクライシス帝国がある惑星は地球の姉妹星。
違う時空に存在するが地球とリンクしていて、地球の自然破壊が進むほど自分たちの住む惑星に影響が出て、その星に生きる生物すべてに悪影響が出ているとのこと。

自らが住む星の環境も維持できないだけでなく、こちらが害を与えてないのに自分たちが生きるのを邪魔するのであれば、地球人を滅ぼし自分たちの未来を守らなければならない。

これが、クライシス帝国が地球侵略を目論んだ理由だった。

仮面ライダーもそのことを聞いて動揺していたが、だからと言って、止めなければ地球人が皆殺しになってしまうので敵を倒した。

仮面ライダーBLACK・仮面ライダーBLACK RXは悲哀や正義とは何か?がテーマなんだろうか。
子供向けとは言えない気がした。

仮面ライダーって、子供向けの勧善懲悪“ 仮面ライダー = 絶対正義 ”だと思っていたので、敵側に大義名分がある設定に驚いた。
実際にこの番組をリアルタイムで観ていた子供たちがそれに気付いたかは別として、作り手のこだわりを感じた。

僕の好きなガンダムも興味ない人から見れば、ロボット同士が戦うので子供向けと思うだろうけど大人になってから改めて観ると、正義vs悪or主人公 = 絶対正義という単純な話じゃない。

僕自身、ガンダムをロボットアニメだから子供向けでしょ?と、短絡的に思われるのを嫌うくせに“ 仮面ライダーは子供向け ”という先入観から同じことをしてたとは…

かなり反省。

ジュースが飲みたいです('ω')ノ