逆襲のシャア
昨晩
“ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ”
が、放送されていた。
地上波でガンダムの映画が放送されるって深夜帯でも珍しい。
放送時間の関係でエンディングは全カット。
本編もところどころカットされていて残念だったけど、地上波で観れたのは嬉しかった。
88年に公開されたこの映画。
この映画でデビューしたモビルスーツはいくつかあるが、その中で子供の頃からずっと好きなモビルスーツがある。
地球連邦軍主力量産型モビルスーツ
RGM-89 ジェガン
子供の頃、このデザインと兵器とは思えない明るいカラーリングに惹かれた。
そして、設定を読んで大好きになった。
ジェガンのコクピットは作中の時代の多くのモビルスーツ同様、全面がスクリーンになっている。
ジェガンのコクピットではないが、こんな感じ。
コクピットが球体になっていて、球体の真ん中にくるようにシートが設置されている。
球体内すべてがスクリーンになっているので、正面には実際に正面にあるものが映し出され、後ろを振り向けば後ろにあるものが映し出される。
味方からの通信映像や後方など死角からの攻撃は正面を向いた状態で見れるようにテレビでよくあるこんな感じのワイプ画面のように表示されて、いちいち振り向かなくても確認できるようになっている。
さらにスクリーンに映し出される映像は外の映像をそのまま映しているのではなく、リアルタイムフルCGという設定になっている。
外の景色をそのまま映し出さないのは理由がある。
ジェガンは兵器なので運用される場所は戦場。
戦場では爆発の光が多く見られる。
爆発の光をパイロットが見ると“ 死 ”を連想してしまい、戦闘に対し消極的になりかねないので爆発などの光はCGで明るさを抑えて暗めに映すことでパイロットへの心理的負担を軽減させる。
という理由から、リアルタイムフルCGという設定になっている。
そして、もう一つ。
ジェガンをはじめ、この時代のモビルスーツは、
画像のようにソフトボールくらいの半球状の操縦桿に手の平を乗せて操作する。
逆襲のシャア以前のモビルスーツは、
さっきと同じ画像だけどでスティックタイプの操縦桿だった。
半球状の操縦桿は手の形状に沿って少し窪んでいる。
指先あたりにボタンがあって、それらで操作するが逆襲のシャアの年代設定。
宇宙世紀93年以降のモビルスーツは、
画像真ん中下の赤いボタンの少し上にスティックがあるが半球状の操縦桿から、以前のモビルスーツで採用されていたスティックタイプになっている。
戻った理由として、
爆発の衝撃や敵の機体などとぶつかった際、半球状の操縦桿だと踏ん張りがきかずに手が離れてしまい一時的に操作不能になる。
これだと、敵の攻撃への反撃や防御が数瞬、遅れが出てしまい生死を左右すると前線部隊から意見・苦情が多かったため、半球状の操縦桿はジェガンの初期型までで中期型以降は従来のスティックタイプになったと小学生か中学生の時に読んだガンダムの本に書かれていた。
ガンダムの設定は後付けで、ちょいちょい変わる。
これらの設定も僕が小学生時代に読んだ本の情報であって、今は違う理由が書かれているかもしれない。
こういう細かい設定を読んで、
『物語に直接関係ない部分にまで細かな設定があるなんて』
と、感動したことが現在までずっとジェガンが好きな理由。
ジェガンは基本的に活躍しない。
初登場した逆襲のシャアでも撃破する敵の数より撃破される回数の方が圧倒的に多い。
やられメカだ。
それでも宇宙世紀120年頃まで地球連邦軍の主力モビルスーツであり続けている。
ガンダムの世界は新機種開発スパンが凄まじく短く、正式採用されて2~3年しか経っていないモビルスーツでも“ 旧式 ”扱いされ、新型に太刀打ちできないシーンが多々ある。
ガンダムユニコーンという逆襲のシャアから3年後の世界を描いた作品の中で登場した15年前のモビルスーツのことを
“ 動く戦争博物館 ”
と、パイロットから揶揄されるほど回転が早い世界で30年もの間、主力であったことは偉業。
敵といえる存在が無くなり、軍事費が大幅にカットされ新機種開発ができなくなったためという理由があったがそれでも偉業。
初登場の逆襲のシャアでも活躍できなかったジェガンは30年後の宇宙世紀120年代では、やられメカの本領を発揮し敵パイロットの撃墜スコアを伸ばすだけの存在でしかなかったけど、それでも別の作品でジェガンが見れるのが嬉しかった。
いつかジェガンのことを書こうと思っていたけど、逆襲のシャアが放送されたのでジェガン愛が高まり書いてしまった。
いつ書こうと思っていたことが書けて良かった。
長文でしかも駄文。
だけど書けて満足でした。