ふしぎの海のナディア
昨日の晩、アマゾンプライムで何かないか探してたら、追加された動画の一覧にタイトルに書いた“ ふしぎの海のナディア ”を見つけた。
見つけた瞬間、
『マジで?マジか⁉マジだ!』
と声が出た。
即、観た。
ふしぎの海のナディアは1990年にNHKで放送されたアニメ。
小学校の時、友達のお兄ちゃんがビデオを持っていて観せてもらった。
時は1889年。
パリ万国博覧会で行われる飛行機コンテストに参加するため、パリに来たジャン・ロック・ラルティーグは褐色の肌を持つ少女、ナディアと出会う。
ナディアの持つ宝石ブルーウォーターを狙うグランディス一味に襲われるがジャンの活躍もあって逃げることに成功する。
その後、ジャンとナディアは当時の技術力を遥かに凌ぐ万能潜水艦“ ノーチラス号 ”に助けられ、ノーチラス号と敵対するネオ・アトランティスという世界征服を企む組織の存在を知る。
ノーチラス号とネオ・アトランティスの戦いに巻き込まれていく中、ナディアはブルーウォーターと自らの出生の秘密を知ることになる。
この作品の総監督は新世紀エヴァンゲリオンの監督、庵野秀明が総監督を務め、キャラクターデザインはエヴァと同じく貞本義行が担当している。
世界征服を企む謎の組織、緻密に描かれたメカ。個性的なキャラ達に奥深いストーリー。そして、ヒロインの女の子を守るジャンの姿。
そんな昔ながらの冒険ものを庵野秀明が描いている。
面白くない訳ない。
エヴァも内容が濃いけどナディアも濃い。
エヴァもそうだけどワクワクするシーン、笑えるシーン、ドキッとするシーン。と沢山あるけど、トラウマを植え付けられるシーンもある。
トラウマと言っても血みどろのグロいシーンとかじゃない。キレイごとだけで済まない人間の葛藤のようなもの。
このシーンはノーチラス号が攻撃を受け有毒ガスが発生したため、一部区画を閉鎖。そこに閉じ込められた乗組員とジャンたちが会話を交わすシーン。
敵の姿も血も無いシーンで怖いと思ったのはこのシーンが初めてだった。
ネオ・アトランティスのトップ。ガーゴイル。
仮面で素顔を隠す不気味な男。
ナディアの口を割らせるために自分が人を殺すのをためらわないことを見せるためだけに近くにいた部下を殺し、失敗した部下も同様に平然と殺す。
人の心を持たない悪魔のような男なのにガーゴイルの行動や言葉にはどこか人間臭いものがある。
敵にすら魅力のようなものを感じさせるところが物語に深みを持たせ、庵野秀明スゲーと思わされる。
あと、ガーゴイルの声はNERVの副指令、冬月コウゾウと同じ声優の清川元夢が演じていて、あの声がすごいしっくりくる。
ガーゴイルの声を演じられるのは、あの人以外いないと勝手に思っている。
“ ふしぎの海のナディア ”は全39話。
アマゾンプライムを契約してる人は是非、観て欲しい。
GW期間に観るには丁度いいボリュームで少年の心を呼び起こす素晴らしい作品なので。