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マイ ヒーロー

昨日、ジャッキー・チェンの映画を観た。
ジャッキー・チェンは小学生の頃、僕や友達のヒーローだった。

アクションの段取りが決まってるとは言え、ハリウッドのパワー一辺倒のアクションと比べてスピード感と流れがキレイでカッコよくてたまらなかった。


観てると真似たくなるのがバカな男子の考えること。
当時、住んでたマンションの横に建っていた倉庫の屋根に簡単に飛び移れたので屋根の上でアクションの真似事を友達とよくやった。
バカと煙は高いとこに登るを実践していた。

友達が勢いよくマンションの通路から倉庫の屋根に飛び乗ったら、友達が目の前から消えた。
トタン屋根がキレイに円の形で抜けて、友達が倉庫の中へ落ちた。
状況が理解できなくて、他の友達が名前を叫ぶまで固まった。

我に返って、穴を覗きながら友達の名前を叫んでたら、全身がうっすら白っぽくなった友達が後ろからやって来た。
倉庫の中に校庭のライン引きに使う石灰が入った袋が屋根近くまで積まれていて、クッションになったお陰で友達は怪我をせずに済んだ。

けど、警報音が鳴り響いてたので速攻でバックレた。
この日以来、倉庫の屋根で遊ぶのは止めた。

他に高いとこは無いかを探した結果、学校の砂場にある高い鉄棒でアクションをすることになった。
落下するアクションを真似て背中から砂場に落ちた結果、痛みで動けなくなり先生の車で近くのクリニックに運ばれた。

そこの先生に「うちじゃ対応できない」と言われ救急車で市民病院へ。
市民病院の先生に何をしたのか訊かれたので答えたら、かなりガチに怒られた。
ああいうのは鍛えた人だから出来るんだと。
あと5cm打ちどころが悪かったら下半身不随で一生、車いすになってたかもしれないと怒られ1年間、体を冷やさないよう注意されて夏場にプールに入ることも禁止された。

退院して学校に行くと、上級生、同級生、下級生関係なくジロジロ見られてる気がしたので友達に訊くと、

「ユリアン君が鉄棒から落ちて入院しました。皆さんはユリアン君の真似を絶対しないでください」

真似しちゃいけないバカ代表として全校集会で校長先生に名指しされたから、今、お前は学校で一番の有名人。と教えられた。
知らない子がこっちを見てる時、ちょっと半笑いだった理由が分かった。

ジャッキー・チェンの真似した結果、入院しましたで散々、親に怒られてたので、このことは家では黙っていた。

ヒーローは誰もが簡単に真似できないからヒーロー。
身を持って教えられた。

職場で話したら後輩に、

「小学生の頃からガチでヤバい人だったんですね」

先輩へのリスペクト一切なしの発言をされた子供の頃の思い出話。

ジュースが飲みたいです('ω')ノ