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オリノマ設定集
lobotomy corporationに登場する化け物、アブノーマリティ。そしてオリジナルアブノーマリティ、題してオリノマというものを作る人もいる。というわけで俺のオリノマ設定を吐き出していくぞ!
分類O-01-132
E-Boxes 25
リスクレベル: WAW
クリフォトカウンター: 3
職員が即死する恐れあり
被害が施設全域に及ぶ可能性あり
上機嫌範囲 16-25
通常範囲 7-15
不機嫌範囲 0-6
攻撃タイプ: BLACK(3-4)
「それでは、春は、今年も訪れるのでしょうか。」
「もし、再び彼に会えたなら…こう言ってあげてください。
「『おかえり』と。」
– O-01-133に想いを託された職員との会話記録より抜粋
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最初で最後のラブレターと孤独な花嫁
The first and last love letter and the lonely bride(O-01-132、最初で最後のラブレターと孤独な花嫁)は、白いウェディングドレスを纏った女性のような姿をしたアブノーマリティです。顔はヴェールで隠されており、ドレスの裾は黒ずんだインクのように滲んでいます。彼女はひたすら何かを待っているように静かに座っており、彼女の膝の上には、一通の古びた手紙が置かれています。開くことはできず、誰に宛てたものなのかは不明です。
詳細
O-01-132は、愛着、洞察、本能、抑圧の順に作業を好みます。
愛着にはレベルに関わらず高い反応を示します。
洞察にはレベルに関わらず普通の反応を示します。
本能にはレベル2以下で普通の反応を示し、それ以外だと低い反応を示します。
抑圧にはレベルに関わらず最低の反応を示します。
解放可能な情報
基本情報(20PEBOX)
作業成功率(8PEBOX×4)
管理方法(6PEBOX×6)
①作業結果悪いでクリフォトカウンターが減少した。
②愛着作業を行うと、PE-BOXを生産するたび、5-6ポイント程度のホワイトダメージを受けた。
③愛着作業のホワイトダメージによってパニックになった職員は、封筒の中に吸い込まれ、死亡した。その後、花嫁は手紙を静かに撫で、PE-BOX生産量が増加した。
④職員が封筒の中に吸い込まれると、クリフォトカウンターが減少した。
⑤抑圧作業を行うと、作業終了時、花嫁はゆっくりと職員に顔を向ける。その後、作業職員はパニックになり、クリフォトカウンターが減少した。
⑥愛着以外の作業で作業中に職員が死亡/パニックになった場合、職員は即座に蘇生され、作業は中断された。自制ランクⅢ以下の職員が蘇生された場合、封筒に吸い込まれ、死亡した。その後、PE-BOX生産量が減少した。
⑦クリフォトカウンターが0になると、ランダムな職員15人を魅了して、封筒に吸い込み、その後、クリフォトカウンターが最大値に戻り、PE-BOX生産量が減少した。ただし、管理人が何度も呼びかけると正気に戻った。
脱走情報(20PE-BOX)
EGO
観測レベル3でギフト「最後の春」がアンロックされます。
作業終了時5%の確率で付与され、身につけた職員は作業速度、作業成功率が-3され、その代わり移動速度が+8されます。
観測レベル4でEGO防具「校門の前で」、EGO武器「ラブレター」がアンロックされます。
EGO防具「校門の前で」ALEPH
RED0.6 White0.5 Black0.3 PALE0.8
EGO武器「ラブレター」ALEPH
Black14-18
距離:普通
速度:高速
ストーリー
彼女はかつて、ごく普通の少女だった。
特別な日ではなかったが、今日は少しだけ違った。
彼が、何かを伝えようとしていたから。
放課後、校門の前で彼女を待つ彼の姿。
不安そうに、小さな封筒を握りしめる手。
彼は決意を固め、彼女へと一歩踏み出した。
だが、その瞬間——
——金属の悲鳴とともに、彼の体が宙に舞った。
彼女の目の前で、彼はトラックに弾かれ、地面に崩れ落ちた。
手からこぼれ落ちた、一通のラブレター。
それは、最初で最後のラブレター。
血に濡れた封筒を拾い上げ、彼女はただ、震えながら彼の名前を呼び続けた。
「嘘…でしょ…?」
何度も、何度も。
やがて、彼の声も、温もりも、すべてが失われた。
しかし、彼女の時間はあの日から止まったまま。
彼の言葉を知ることができなかった彼女は、今でもずっと、彼を待ち続けている。
「…ねえ、あの日、なんて言おうとしてたの?」
O-01-132「最初で最後のラブレターと孤独な花嫁」会話記録
記録日時: ██/██/████
記録者: L社██支部主任研究員 ██
被験者: あるエージェント(以後職員と表記)
会話相手: O-01-132
備考: 被験者は事前にO-01-133(彼と呼ばれる対象)と接触しており、対象から「ある言葉」を預かっている。
[記録開始]
(部屋に足を踏み入れると、中央に白いドレスを纏った花嫁が座っている。膝の上には封のされたラブレターが置かれている。)
O-01-132:「…あなたは、あの人を知っていますか?」
(職員が一歩前に進むと、花嫁は静かに顔を上げる。ヴェールの奥の顔は依然として見えない。)
職員:「…はい。私は確かにO-01-133…彼に会いました。」
(花嫁の指が微かに震える。膝の上の手紙をそっと撫でる仕草を見せる。)
O-01-132:「…本当、ですか?」
(沈黙が訪れる。職員は、胸の内にしまっていた言葉をそっと口にする。)
職員:「彼は…君に、伝えてほしいって、言ってました。」
(花嫁の動きが止まる。時間が凍ったように、ただじっと職員を見つめているように感じられる。)
O-01-132:「……彼は、なんて?」
(職員は、O-01-133から託された言葉を思い出し、ゆっくりと口を開いた。)
職員:「…“ごめん”」
(花嫁は微動だにしない。)
職員:「“待たせて、ごめん”」
(ヴェールの奥で、何かが揺れた気がした。)
職員:「“ずっと、伝えたかった”」
(手紙を撫でる花嫁の指が、ほんの少し強く握られる。)
職員:「“君が、ずっと…”」
職員:「”好きだった”と。」
(数秒間の沈黙。)
O-01-132:「………………。」
(やがて、彼女はそっと深呼吸をした。まるで、その言葉を確かめるように、何度も、何度も。)
O-01-132:「……それでは、春は、今年も訪れるのでしょうか。」
(職員は何も言えなかった。)
O-01-132:「もし、彼に再び会えたなら…こう言ってあげてください。」
(職員が息を呑む。)
O-01-132:「『おかえり』と。」
(花嫁は静かに手紙を抱きしめた。)
職員:「ええ。きっと。」
[記録終了]
どうでしたでしょう!結構自信作だったりします!#2に続きます!