誰のためのクラスか考える
ヨガの話です。
これまでRYTはじめいろんなヨガのトレーニングを受けてきたのですが、最近トレーニングで昔使ったテキストやメモなどを見返して復習しています。
これまで素晴らしい先生方に教わり、どれも充実したトレーニングでしたが、中でも特に、ヨガのポーズや知識だけでなく、ヨガを人に教えることの楽しさや難しさを考えさせられたトレーニングがあります。
RYT200を修了した人を対象にした100時間のスキルアップトレーニング。
みんなある程度のヨガの下地(知識・経験)はある中で、あえて、
どうして数ある中でヨガを教えたいのか?
自分にとってヨガとは?
そういった心構えや自分の哲学を掘り下げるところから始まるトレーニングでした。
ディスカッションレポートの課題も多く、自分の漠然とした考えをまとめ、それを文章化するのにとても苦しみましたが、ヨガを始めたばかりの私にはこのプロセスがとても大切だったと思います。
(ちなみにこの時の先生がこのnote、正確にはティーチングの向上にブログなどで文章を書くことを勧めてくれた先生なんです😊)
そのトレーニングのテキストの中に「倫理ガイドライン」というページがあります。
先生がトレーニング内でいつも話している言葉をまとめたもので、一人間として、ヨガ指導者として、心掛けること、気を付けるべきことが30個ほど箇条書きで書かれています。
ヨガを指導する上で悩んだとき、行き詰ったときにいつも見直ししている私にとっても大切な指針でもあります。
全部は紹介できないのですが、その中に
「指導に徹する。自分のクラスになっていないか」
という文があります。
これはヨガ講師あるあるかもしれませんが、ヨガのクラスを毎日していると、自分で自分のシークエンスやティーチングに飽きてしまうことがあります。
「私いつもワンパターンやな~」って気になって、だんだんつまらないクラスになっているんじゃないかと心配に。
その不安から何か目新しいものを仕入れたくなるんです。
こんなことがありました。
私は5年ほど夜19時半からのクラスを受け持っているのですが、3年目くらいでしょうか、ある日いつも来てくださる方の一言にハッとしました。
「先生のクラス受けると頭がさえて寝れなくなるんですー」
この方は全く悪気はないです。
もともと睡眠障害があって薬を常用している繊細な方で、ほんとに正直な感想だったと思います。
でも私はほんとにハッとしたんですね。
クラス終わるのは21時前、あとは寝るだけです。
生徒さんの家に帰ってからの過ごし方を考えればそんなに交感神経が爆上がりするような強度にすべきではないんです。
なのに私といえば、自分がスッキリするややハード目なクラスに、自分がマンネリしないちょっと変わったシークエンスを取り入れたり…
なんだかんだ全部for自分!
まさに「自分のためのクラス」をしていたことにその一言で気づきました。
・・・・・・・
ヨガを教えていると何年たっても迷うことや間違いもたくさんあります。
だからたまにこうして見直しが必要なんだと思います。
あのとき気づけてよかった、言ってもらってよかった、と心から思います。