よく死ぬためのシャバーサナ
昨日ヨガジェネのyoutubeチャンネルで、ケンハラクマ先生の対談をみました。
ケン・ハラクマ先生といえば、日本におけるヨガの第一人者。
アシュタンガヨガの創始者のパタビジョイス氏より日本人初のアシュタンガヨガ正式指導資格者として直接認定を受けた方です。国内外にて幅広いヨガの指導を行い、ヨガの普及、後進育成のために精力的に活動をされています。
以前ケン先生のクラスを受けたことがありますが、お話は優しい語り口で穏やかな先生です。いつも「LIFEGUARD」と書いたタンクトップを着ていらっしゃいます。
そのケン先生がヨガとの出会いについてお話されていたのですが、
初めて受けたヨガでの不思議体験?のお話が面白かった!
シャバーサナから起きたときの感覚を
「ドラキュラがうわっと目覚めたときの感覚」
っておっしゃってました。
動画の文字起こしになってしまうけど↓
これですね、私も初めてのヨガでこれと近い体験をしました。
この飽きやすい私がヨガに興味をもって今日まで続ける原動力になった体験でもあります。
私もやはり同じくシャバーサナ中の体験でした。
生まれて初めてヨガを受けて、1時間くらいよくわからんポーズを必死でついていって、やっと最後。
シャバ―サナって何?
周りを見るとどうも寝るだけっぽい?
で、とりあえず寝ました。
しばらくすると、
背中がピッターーっとマットに張り付く感覚があって、
だんだん頭がシャキーンとして、1㎞先の小川の音まで聞こえるような感じ。
皮膚の表面とか口の中の乾いた感覚とかもすごく繊細に感じられて、
全身が、五感が研ぎ澄まされるような不思議な感覚。
あれはまさにフリスクの「Shapens you up!」の感覚でしたね。
そしてまた驚いたのが、ヨガ終わった後。
ものすごく汗をかいたわけではないのに何とも言い表せない不思議な爽快感があったんです。
スポーツいろいろやったけど、あれは人生で味わったことのないスッキリ感でした。
その不思議な感覚に惹かれて、
「ヨガなんかおもろいぞ!」っと思ってヨガを勉強し始めたわけなんです。
そしてヨガを勉強し始めて、
ヨガという言葉には「つなぐ」「結合する」という意味があるということを知り、もしかしてあの時、自分の心と体や空間につながる体験をしたのかなー、
と思ったのでした。
シャヴァーサナは、日本語では「屍のポーズ」って訳されます。
動きはなくともすべての緊張から解放されてマインドは静かに冴えわたって、実はすごくエネルギーに満ち満ちた「マインドフルネス」な状態なんですね。
だから「真我」に近い状態ともいわれます。
ケン先生の「神様に一番近いところ」とおっしゃったのはすごく理解できます。
ケン先生の著書も拝読しましたが、
ケン先生はヨガを特別なものでなくすごく日常ベースでとらえていらっしゃるところが共感できます。
対談の中でシャバーサナについてもこんなこと言ってました。
「よく死ぬ」
うーん、深い言葉です。
シャバーサナがあるからより生が際立ち、生きていることを実感できるのかもしれません。
一応アーサナの一つなので、なんとなく寝たらあかん意識があるシャバーサナ。
でもケン先生みたいな大御所が「寝ちゃっていいよ」なんて言ってくれるとめっちゃ気が楽になる~
(基本爆睡。自分のいびきor寝言でしょっちゅう目覚めていた私w)
シャバーサナって1日頑張った自分へのご褒美タイム。
この気持ちよさを味わうためにヨガしてるようなものだと思ってます!
ケン先生もシャバーサナで同じような不思議体験をしていたことがわかってとても親近感を持ちました!
ヨガはやっぱり奥深くて面白いです✨