映画『TRAP』感想 ネタバレ含む

随分と久しぶりに記事を書く。
ダメだね。不精は。

てなことでMナイト・シャマランの新作映画。

個人的にシャマラン作品はあんまり好きではない。全部観てる訳じゃないんだけど。

それでも毎回観たくなる予告や舞台設定で
面白そう!と思わされてしまうのよね。
今回の『TRAP』も予告を観て面白そうだなとは思ってた。


ほんとは別の映画を観る予定だったけど、上映時間がその後の用事と噛み合わず、タイミング的に合ってたので鑑賞。



あんまり期待してなかった感想結果的には「通常価格より安い値段で観て良かったわ〜」でした。
タハハ…

鑑賞料金が安い日でよかった。通常料金やったらもうちょい不満になってたかもなー。

そして映画を観るとパンフも買うのが自分の流れだけど、迷った上で買わなかったです。だって面白くなかったもん…


じゃ何が気に入らなかったのかを書き出してみよう。

①どんなライブやねん!
作中の前半のメイン舞台である、『世界的歌手のライブ会場』
そこの作り込みがゲロ雑。
「アメリカのライブってこうなん??」と永遠に感じてしまって、心のシャッターが降りてくる。

劇中の会話や映像内で判明したのは、会場の人数は2万超え。日本で言えば2万の箱となると横アリやKアリーナより大きい。
ファン層はティーンからハイエイジで女性が8割を締めてる。

普通なら推しのアーティストがステージでパフォーマンスしてたら、それに夢中でしょ?
なのに物販買いに行ったり、全くライブに集中してない。それが主人公だけが物語を進める個人行動として動いているのなら分かるけど、そこら中にゴロゴロいる。なんなら知り合いにも会っちゃう。アリーナ席とスタンド席で全然遠いのに。

音楽フェスだったら分かるよ。知らないアーティストの時とか、若しくは野球で応援チームが守備の時とかトイレ行ったりするよ。でも自分達が好きなアーティストだったらちゃんと観ろよ〜。

舞台装置も客席の真横!足元!!柵も無し!!!
スタッフどこーーー???
更にはステージに客席の素人をあげてパフォーマンスを一緒にする。
え???なんか私のライブの定番ですみたいにしてるけど、マジでやってんの?って感じです。

そしてライブが終わって外に出る明るっ!!
最初にお父さんの仕事が終わってから会場向かったってセリフ合ったよね。
ライブ短くて2時間ぐらい?んでこの明るさ??
真昼間からスタートで15時終わりかな??

全体的にアメリカのライブはこうなんか?と自分を納得させていたけど「え〜???」が多くてどうも入り込めない。


②ガバガバで緊張感の無い駆け引き。意味の無いサブキャラ。

警備もスタッフもガバガバ過ぎて主人公のやる事が全通り。監視カメラが沢山ある事が分かってるのにフラついてる人にわざわざ近いてソッと突き落とし騒ぎを起こす。コンセッションに忍び混んで爆破騒ぎを起こして隙を作ろうとする。

いやいやいや、余計に警備厳重にするでしょ?
不審者が屋上に来てもスルー?

コードネームとカードが合ったから大丈夫でした〜。ってコードネームは物販のオッチャン教えんなよ!カードは最初からエプロンに入ってあるって分かってなかっただろ!!!行き当たりばったりだろ!!!!
そもそも警備警察の君達は事前に犯人像をレクチャーされて厳戒態勢なんでしょ?なんでそんなに無警戒なんよ。。。
FBIの指揮官も母親と似たような背格好の老婆ってだけで、なんらキャラクターとしての表情が無いし。。。。
せめてこの「ライブ会場からの脱出」がもっと緊迫感あればよかったのになぁ。


このライブ会場のシーンが終わる時
「これ邦画やったらズタボロやな」
「いや、やたらとガバい所が邦画っぽい」という感想。


③やっぱ結の締めがユルユルなシャマラン作品。
ライブ会場を後にした第二幕。
お、一幕で心のオモンナイシャッターが半分くらい降りてただけに、ここから面白くなりそうという雰囲気を感じたんだけど、無情にもガバガバが加速して行く!
家の間はシャマラン娘の演技も立派だし、緊張感のあるシーンが続いててまだ良かった!

そのあとは、その瞬間で逃げれるぅ??その力で外れる??とか世界的アーティストのライブ配信で、たまたま見た情報を拾って隠れ家見つかる???

つか追加公演で2万の箱を埋めるアーティストのゲリラ配信のコメ欄なんて普通は爆速で流れてくだろ、有効な情報をピンポイントでよく拾えたな!!

④オチ
ライブを殺人鬼を捕まえる罠にした事は分かるが、では誰の情報からその罠を仕掛けるに至ったのかが最終章で明かされるけど、まぁライブ会場にしなくてもよかったよね。大掛かり過ぎだよね。なんで上半身脱いだんだろね。

その昔、指名手配犯にスーパーボウルのチケットが当たったと誘い出して、逮捕したって実話があったと思うけど、それがアイデアの始まりなんかなぁ?
でも何処にいるか分からない指名手配犯と居る場所が判明している異常者かもしれない人だと逮捕するアプローチ違うくね?
まぁ知能が高いから張り込みとかだとバレてしまうとかあるのかも知れんけど…なんだかなぁ…


こき下ろし気味に書いたけどよかったところもありますよ。

①超能力とか宇宙人じゃなかった。
②ジョシュハートネットの演技。
③シャマランの娘が歌姫としての説得力がそこそこあるビジュアルと楽曲だった。
④所々のカメラワーク。(ヒッチコック風)

①はシャマラン定番の超能力とか宇宙人といった非科学設定ではなくサスペンス映画だった事。オチに対する「なんじゃコレ」がなかった。

②は異常者と家庭を持ってる父親との表情の切り替わりが見事。まぁこの映画で1番の見所ですわ。

③、終わってからシャマランの娘かよ!縁故採用かよ!!とツッコミたいところでしたが、歌姫としての説得力はあった。演技も楽曲も悪くない。でもライブシーンを娘のMVにし過ぎではなかろうか。。。

④はハイハイ、ヒッチコックのオマージュねと思わせるシーン、カメラワークが随所に。
シーン単体で見るとおぉ〜と思わせるんですが、やってる事が薄過ぎてやっぱり微妙。緊張感無い



てな事で個人的な評価としては45点ぐらい!
ありがとうシャマラン!
また面白い設定と予告で期待させてくれ!!!

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