女性が管理職になりにくかった理由
私が勤務していた会社に限っての話かとも思うのですが。タイトルを過去形にするのが正しいのかわからないのですが。
1.出産で昇級が遅れているうちに、一般的な昇格年齢を過ぎて、昇格推薦されなくなった。
私の場合、育休は取らなかったのだが、産休、および前後の配慮から、それなりに仕事を頑張っていても、上司は評価点を下げる。職場の中の平均点は平均にするというルールがある中では特に、評点を下げても文句の出なさそうな人間がいるのは都合が良い。その分他の人の評点を上げられるから。
出産の場合は、自分でも仕方ないと思う。(花王のように、育休中も「経験を積んでいるのだから」と昇給していくのは特殊な
気がする)
が、結婚はそれで仕事に悪影響を与えていないので、評点に影響しないと信じていた。
しかし! ある先輩から「管理職になって、評価会議に出て、『◯◯さんは、今年の評点を下げましょう。結婚したから』という会話が平然と行われていて驚いた」と聞いた。もちろん女性限定のハナシである。
まぁ30年近く前のこととですが。
2.女はいつ辞めるかわからないし。
なんせ、入社した時のアンケートで女性にだけ「何歳まで勤める予定ですか」という質問があった会社ですから。
実際には男性だっていつ辞めるかわからないですけど。
3.男は家族を養わなきゃなくちゃいけないが、女はダンナに養ってもらえば良いので、昇級不要でしょうと思っている。
上司やそのまた上司や、管理職たちがそう思っているのである。このため、独身女性にはそれなりに管理職の道も早めに開かれたが、既婚女性にはなかなか開かれなかった。サンプル数が少ないので、「女性差別ではないか?」と訴えても「アナタの成績が悪いだけですよ」と言われるのは目に見えていた。
もしかしたら、たまたまその人の上司の意識が違っていたということもあるかもしれない。
直属でない管理職からよく「なんでまだ管理職じゃないの?おかしいね」と言ってもらえた。
とっくに管理職になるのは諦めていた頃、上司と雑談をしていた。
上司「◯さんのダンナさんって公務員だったよね?」
私「そうなんですけど、メンタルの病気になって辞めて、今はトラックの運転手しているんです。
上司「えっそうなの? じゃあ◯さん、管理職試験受ける?」
はーぁ?
ダンナの給料が多そうだったから管理職試験受けさせなかったってこと?
こう言った上司に悪意はないのだろう。というか善意で出た言葉だろう。
しかしそれまでの無意識に問題がある!
そういう社会(会社風土)なんたなぁと改めて思ったのでした。
独身女性は、男のナカマだけど、既婚女性はナカマではないっていう気持ちもあるように見える。 管理職はオトコのナカマのモノなんだ。