「虹かくれ風花の舞う頃に…」*ありのままcafe*11/22
二十四節気七十二候
「小雪(しょうせつ)」の初候
虹蔵れて見えず
(にじかくれてみえず)
11月22日から26日の頃
先日の冷え込みが嘘のように、
暖かな日が続いている。
なんとなく不気味である…。
北日本ではいよいよ雪の季節が到来し、「寒雷(かんらい)」
冬の雷が鳴りはじめる頃となります。
日本海側に多く、
雪の降る前に鳴る雷を、
「雪起し」とも申しますが、
石川県や富山県の北陸地方では、
「鰤起こし(ぶりおこし)」と呼び、
11月から12月にかけて、
猛烈な風と雷が鳴り響き、
どちらかというと真夜中に、
地響きを起こしながら、
光る冬の稲妻が日本海を荒れ狂います。
日本海を回遊する寒鰤が、
初冬の今頃になると、
雷と合わせて獲れ始め、
漁師が網を「起こす」ということから、
寝ている鰤を「起こす」という意味で、
名付けられたと言われております。
鰤起こしの雷が鳴ると、
豊漁になると伝えられ、
脂がのり旨味の増した、
鰤の美味しい季節を告げる、
合図のようでもござます。
そしてこの頃になると、
いよいよ時雨が雪にかわり、
小雪が舞いはじめ、
「掌(たなごころ)」
に舞い落ちる小雪は、
まるでちいさな花びらのようで、
そんな小雪を、
「風花(かざばな)」と申します。
「掌(たなごころ)」とは、
手のひらのことを申しますが、
手のひらのことは「手の心」と、
考えられていたようでございまして、
つまりは手の中の中心。
そんな風なことなのでしょうか…。
「風花」は冬の重たい雲から生まれ、
重い雲は虹を隠してしまいます。
古代中国では、
虹のことを大蛇や竜だとし、
恐れていたそうで、
そんな頃の名残りが、
二十四節気七十二候の、
「蔵れて見えず」
(かくれてみえず)
という言葉に伝えられております。
とは申しましても歳時記には、
「冬の虹」という季語がございまして、自然の織りなす偶然に、
突然姿を現す「冬の虹」に、
出会えたならば、
きっと素敵なことが起こる、
合図なのかもしれません。
この頃は、夕暮れ時が急すぎて、
小春の空に開けた窓を、
閉め忘れていると「すぅー」っと、
部屋に見えない何かが入り込むようで、
皆様もどうかご用心を…。
しかっりと戸締まりをした部屋を、
暖かくしてお気に入りの曲を流したら、
手のひらに、そっと「心」をのせて、
ひと休みしてみませんか?
手のひらを上に向ける、
それだけのことです…。
心の重さ、温かさ、大きさ、
そして色は?
いかがですか?
ありのままのカタチでしょうか?
「えっ?」
「わたくし?」
「すこし小さい気がいたします…」
「えぇ、かるいようです。」
「色はありません、ヘンですか?」
「ただ、小春日和の匂いがすこし…」
「心」を手のひらにあずけてみると、
すこしだけ暮らしがかるくなる、
そんな気がいたします。 🐝))
本日もおつき合いを
ありがとう存じます
お相手はわたくし…
アリのママこと
「ありまま」でございました🐜
またお会いできますことを楽しみに
お別れのご挨拶に
かえさせていただきます
素敵な冬の虹を待ちながら…
深謝☘
🌈 参考資料 🌈
「美しい暦のことば」
「美人の日本語」
山下景子著
「旬を楽しむ日めくり七十二候」
白井明大著
ふうちゃん様 イラストより
いつもありがとうございます☘