「秋寒し?そぞろ寒し?うそ寒し…」*コラムsize10/17*
朝夕の気温が下がりはじめ、
朝の散歩道の木の葉が色づき始めた。
桜の落ち葉は美しい、
足元にカサカサと音を立て、
紅葉の訪れを一番に知らせてくれる。
「桜紅葉」と呼ぶそうで、
太陽の光をたくさん浴びた葉は赤く、
浴びていない葉は黄色に色づくそうだ。
本来、名月を愛でる頃、
いよいよ秋本番を迎えるはずが、
今年は何もかもが規格外の夏、
未だに潜んでいるのか「夏」、
「残暑」、残暑と言って間違いのない、
日中の暑さが、リビングに扇風機を繋ぎ止めている。
扇風機だけではない、
エアコンも休暇に入るはずが、
日中だけパートタイムで稼働している。
「秋寒し」、到底寒いまではゆかない。
「朝寒」、「夜寒」、
日中は日差しが強く汗ばむ陽気、
晩になると急に冷え上着が欲しくなる、
そのような冷え方をいう。
これくらいだろうか、今頃は。
けれど、どうだろうか…。
私の住む関西では、
上着いりますか?
恥ずかしながら私、
未だ半袖のTシャツで過ごしております。
かるくカーディガンを羽織る位です。
まぁまぁ、上着に違いはないけれど、
けれども、やはり今年の秋、
なんとなく、「夏」の気配がするのです。
という理由で、現在の「秋」の、
寒さ指数は、「うそ寒」といたします。
「うそ寒」は「肌寒」の仲間です。
秋の寒さが、ぼちぼちと感じられてきた頃という感じでしょうか。
「秋」だけど、油断大敵「熱中症」。
「夏」と「秋」の共存する、
「ハイブリッド型」です。
「うそ寒」で安心していたら、
「そろりそろり…」、
このあたりが「そぞろ寒」、
「秋」が深まり、
人の「老い」の如く、
後ろから「オイ!」と、
「漸寒(ややさむ)」がやってまいります。
こちらの「漸寒」は、
秋も終わりに近づき、
寒さの厳しくなる頃をいいます。
「秋」、短いこの季節の中に、
これだけの寒さを表す言葉があるとは驚きです。
さて皆様、現在の寒さ指数はどれくらいでしょうか?
先日見た天気予報では、
北海道は旭川の方で、
朝夕の気温が一桁となり、
日中も16度前後、
沖縄では日中、30度近いとか、
関西でも日中は27度前後、
各地色々、昔からある寒さ言葉では、
足りないようにも思います。
ちょうど良い加減の寒さ言葉を、
考えてみるのも一興かもしれませんね。
いつもありがとうございます
今夜は望月、
スーパームーンですね。
夕べは、雲の通い路に、
お月さまが昇り、
夜明け前には静かに、
空を降りてゆくのが見えました。
お月さまはどこにいても、
いつも静かです…。
「静心」で
今宵も過ごせたら…幸せです。
素敵な秋の望月の夜を…
感謝の心をこめて…☘ 深謝
*参考資料*
「ことばの歳時記」
金田一春彦 著
ふうちゃん様 イラスト
いつもありがとうございます☘