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とうとうこの日が来てしまった。

以前、私の歯の記事を投稿した。

ブリッジの柱となってる歯はすでに悪く、だからといってブリッジをやり直すと、柱になってる歯は割れてしまう、と。
「頑張って、もたせるだけ、もたせましょう」
そして「口腔内の細菌を増やさないこと」
そう言われて、今更ながら頑張ってきた。

ところが。
ところが、とうとう割れてしまったのだ。
歯茎が腫れてしまい、診てもらったら「割れてますね」と言われてしまった。この2年、頑張ってきたけど、とうとうその日は来てしまった。

いつかは…とは、わかっていたけど。
わかっていたはずなのに、今か…とショックだった。

今の歯の状況を図解でわかりやすく説明してくれた。
治療するか、このままにしておくか。
治療するということは、抜歯して部分入れ歯にするということ。
「今すぐどうこうと言う事はないので、考えてみて下さい」と言われた。
でも、歯茎は腫れてる。歯が割れてるから、そこから細菌が入る。
いつかはダメになる事はわかっていた。
今、そのままにして自分を騙し騙し過ごすのも…
頭の中で、瞬間的にうわ〜〜っと色んな思いがぐるぐる駆け巡った。

そして。
“治療する”を選択した。(“英雄たちの選択”か)
長く考えてみる必要もない。

「では、抜歯して、すぐ部分入れ歯を入れます」そう言われた。

え!抜いてすぐ?そんなことできるの?

抜く前に型をとって、部分入れ歯が出来上がったら抜歯するという。
その日にすぐ、歯の型を取った。

日にちが決まった。

1月9日。

年明け早々。イヤな始まりだ。
暗〜い日々が続いた。
気が重い。
歯がなくなる。



イヤだけど、仕方がない。
これからは、残りの歯をより一層大切にしていくしかない。
と言ってもほとんどの歯はある。残りわずかと言うワケではない。
自分に言い聞かせて、言い聞かせて、心を落ち着かせる。

そして当日。
“その時”はやってきた。

先生は、最初にしっかり説明してくれた。

そして始まった。
治療中も進捗状況を教えてくれる。しかもわかりやすく。

「抜けましたよ」(思っていたより早かった)
「うがい、どうぞ」

真っ赤な水が口から流れ出る。
何度も流れ出る。

止血後、さっそく部分入れ歯の装着。
外す。
調整する。
また入れる。

これを数回繰り返し、終わった。

終わったぁ〜!

終わって気づいた。
体に相当力が入っていた。
急にどっと疲れが襲ってきた。

抗生剤と痛み止めの薬をもらって帰った。

帰ってぐったりした。
傷の痛みは我慢できない事もなかったが、痛み止めを飲むことにした。

その日、口の中は人を食らったかのごとく、血生臭い。
(食らった事はないけど)

そして、腫れた。
腫れは今も続いているが。



スッキリした2025年の、始まりのはなし。







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