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楽しいクリスマス!

来週はクリスマスがやってくる。
クリスマス。
子どもの頃はあまり楽しくもなかった。
親からプレゼントをもらったこともないし、クリスマスらしい事をする家でもなかった。ただ、私が幼稚園のとき、姉と私宛にクリスマスツリーが送られてきた。それは父方の伯母からだった。
そのクリスマスツリーを毎年、毎年、飾るのだけは楽しかった。
飾り付けをするのはいつも私。
私が飾り付けたツリーを見ても誰も何も言わなかった。
母はもちろん、姉も何も言わない。
「クリスマスやなぁ」とか「きれいなぁ」とか何かあるやろ。なんか言う事ないんか。と思っていたが、そんな事をあの二人に望む方が間違っているのだ。

それでもこれが幼い頃からの私のささやかなクリスマスの楽しみ方だった。
そしてこれは大きくなってもずうっと続く。ひとりクリスマスが。


3人の息子たちには、夢のあるクリスマスにしてあげたかった。
欲しい物が何かを、早くからリサーチし、夫と買い物に出掛け、プレゼントをクリスマスまで隠しておく。
次男と三男はキリスト教保育の幼稚園に通った。わざわざそこに入れたワケではない。ただ近かったから。

園のクリスマス礼拝はハンドベルで奏でられる讃美歌で始まる。厳かに。
そしてサンタクロースも登場する。
北欧からソリでやって来たかのようなサンタさんで、でっぷりした外国人だった。まるで本当のサンタクロース!
子ども達は大喜び。でもギャン泣きしてる子も少なからずいた。
厳かに始まったけど最後は大騒動!
先生方がそこは上手くおさめて、無事終わる。

家に帰り、薄暗い夕方になると、園のバス停にみんな集まる。時間はバス停ごとに決められている。時間前になると、キャンドルを手にした在園生や卒園生、その親たちがゾクゾクと集まってくる。園のバスが到着すると、先生方が降りて来て、少しお話を聞いて、聖句のカードと先生が手にしているキャンドルから自分のキャンドルに火をもらって、家に帰って行く。
家ではキャンドルの火を別のキャンドル数本にうつし、揺らめくキャンドルの火に囲まれた中で、子ども達と色んな話しをした。
ツリーのイルミネーションとキャンドルの火。温かいクリスマスのひととき。

24日の夜。子ども達はツリーの横に、ミルクとクッキーをサンタさんの為に用意してから寝る。
布団に入った3人は「サンタさん来るかなぁ」「来るよぜったい」と話し出して中々眠らない。
寝静まったのを見計らって、隠してたプレゼントを取りに行き、そ〜っと、そ〜っと枕元に置いていく。
そして私たちも眠りにつく。
やっと寝入った頃に子ども達の声で目が覚める。

「起きろ!起きろ!」長男の声。
声は潜めているが、その声で目が覚めた。
「サンタさん来てるで!」
「ホンマや来てる!」
そのうちバリバリとプレゼントを開ける音が聞こえたと思ったら、ズキューンズキューン!ピロピロピロ!ガチャガチャガチャ!
色んな音がした。
うるさい。
寝られへんやん…
子ども達の部屋に行くと、それぞれオモチャで遊んでる。
「あっお母さん!サンタさん来てくれたで!」
満面の笑みで喜んでいる。
「良かったやん!今年も来てくれはってんな」「明日、見せてや。」
「うん!ええで!」
「ほな、今日はもう寝よか。お母さん、眠たいわ」

子ども達は嬉しそうにまた眠りにつくのだった。

サンタさんの為に用意したミルクとクッキー。
もちろんサンタはいただきます。
次の日の朝。子ども達のチェックが入るからね。


そしてこれが毎年続くのだ。

子ども達との楽しいクリスマスの思い出。



クリスチャンではないけどね。








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