【⚖️パワハラ物語 episode:12】
前回の記事はこちら👇
【パワハラ物語 episode:11】
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繰り返し行われるくる代の襲撃に疲弊し、
私たちは
「このままだと社内で解決するのはむずかしいだろう」
という思いが強くなっていた。
そして先日の襲撃時に和泉さんが言った
「外部機関に頼りたい」
の一言で一度、外部機関に相談しに行く事になった。
そう、外部機関に。
だがいざ相談しに行こうとすると一つの壁が立ちはだかる。
「パワハラの相談しに行く?どこに?」
実際パワハラの被害にあっている社員はいつの世にも存在すると思う。
和泉さんもそのうちの1人だと思う。
だけど相談ってどこにしたら良いの??
どうやって相談したら伝わる?
相談したとしてどんな風に対応してくれるの?
と、頭の中は疑問符だらけだった。
もちろん和泉さんもパワハラの相談を外部機関にするのは初めてらしく、まずはインターネットで調べてみる事にした。
検索すると、
「まずは労基に相談」
「労基はパワハラには対応してくれないよ」
「転職した方がいい」
「パワハラなんてどこにでもある」
などの内容がヒットする。
「そんな事わかってる!その上でなんとかしたいんだよ!」
と。
調べたけどよくわからないし、ひとまず労基に相談しに行く事になった。
そして当日、和泉さんはまた一つ衝撃を受ける事になる。
え??え?何?
気にしずこのまま過ごす?
これは事の経緯と現在パワハラをされて困っている旨を伝えた和泉さんが労基の相談員に言われた言葉だった。
要するに、労基ではパワハラの対応は得意ではないらしい。
続けて相談員は言った。
「中小企業だとパワハラはよくある話なんですよね。それにあなたの場合だと社長の奥さんがパワハラしてきてるでしょ?そうすると、一度社長が注意してもどうせまた会社に来てパワハラしてきますよね。だから注意したり対策してもあまり意味がないんですよ。」
と。
「だけど、一応制度として助言やあっせん、労働審判などがありますのでそちらを利用するのも手かもしれませんね。まずは今日の話を聞いて今後どうしたいかを考えてみてはどうですか?」
との事だった。
そして和泉さんはそれ以上話を展開させる事をせず帰ってきたそうだ。
なるほどねー。
そういう制度があるんだね。
けど労基はパワハラの対応に対して積極的ではないんだ。
労働基準監督署の職員さんは感じの良い対応をしてくれて、「わかるよ、その気持ち。辛いよね。」と和泉さんの気持ちに寄り添ってくれていたらしいが…
問題はそこじゃない。
相談に乗ってくれてありがたいけど、
『労基に行く=パワハラが解決する』
ではない事が分かった。
後日、和泉さんからこの話を聞いた時結構ショックを受けたことを覚えている。
そして「助言してもらう?」とか「あっせんした方がいいのかな?」とか分からないなりに案を出し合った。
が、どうしたら良いのか定まらず。
しばらく様子を見ることにした。
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