【⚖️パワハラ物語 episode:15】
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【⚖️パワハラ物語 episode:15】
ゴミ出しを命じてみたり、段ボールの片付けをする様に言ってみたり…。
くる代の嫌がらせは止まるどころか加速していく。
そしてまたしても事件は起きる。
くる代「えぬちゃん!!ちょっと来て!!えぬちゃんは、和泉さんから一方的にしか聞いてないから勘違いしてるかもしれないけど、本当にきっかけは些細なことだったの。なのにあの子が言うことを聞かないから!!だからこんなに私が怒ってる!!!!」
えぬ「はぁ・・・」
くる代「だからそれを覚えておいて!あの子の仕事はどんどんなくなっていくから。」
えぬ「えっ」
くる代「あたしと揉めて居づらいでしょ!だからどんどん(仕事が)なくなっていくから!!」
えぬ「・・・・・」
どうやらくる代は和泉さんの仕事を奪っていって退職に追い込みたいみたい。
私にも同調して欲しいようだったが、
(( むりむり!そんなの賛成できない… ))
と思ったがバッサリ断って逆撫でしたら、和泉さんへの嫌がらせが加速しちゃうかもしれないと思いぼやっとした返事だけしかできなかった。
その後一旦事務所に戻り作業をしていると、またくる代が事務所に入ってきて
くる代「えぬちゃん!!来週石田さんが休むけど、もう留守番しに石田さんの席に行かなくていいって和泉さんに言っておいて!!!役に立たないから!!!」
えぬ「はい・・・?」
もちろん、この時私の席の隣で和泉さんは作業をしています。
くる代「あと、この書類だけどどこにある?」
えぬ「それは和泉さんの席のファイル立てにあります・・・」
私が話終わる前にくる代さんは私の後ろを通り和泉さんの席に近づいて歩き出した。
すると急に声を荒げて
くる代「笑ってる!!!私のこと馬鹿にして!!!」
と和泉さんを指差して叫んだ。
えぬ「えっ、笑ってないですよ・・・?落ち着いてください。」
それでも叫ぶくる代。
さらに和泉さんに近づき、
くる代「笑ってるわ!!!馬鹿にして!!ほら!!」
と言い手が出そうになったので『やばい!!!』と思い和泉さんとくる代の間に割って入り
えぬ「落ち着いてください!!!和泉さんは笑ってませんよ…?」
と落ち着くように促した。
それでもくる代は言い足りないのか
くる代「馬鹿にして!!本当に!!!何あの馬鹿にした顔!!!」
と和泉さんに言っていたが、とにかく顔を合わせさせちゃダメだ!と思ってくる代を宥めながら退室を促した。
退室するまでずーっとぶつぶつ言っていたがひとまず退室して行ったので
えぬ「大丈夫だった?」
と和泉さんに声をかけると
和泉「はい…でも笑ってないのに笑ってると言いがかりをつけられて、手を出されそうになったので怖かったです…。」
えぬ「そうだよね、なんか突然スイッチ入ってたしね。」
和泉「そうですね…多分、私の存在が嫌なんでしょうし、私の姿が目に入るとスイッチが入るような気がします。実際さっきもくる代さんの位置から私の顔は見えなかったはずなんですけど、それでも笑ってる!!って言われてましたし…。」
えぬ「そうだね、くる代さんからは顔見えるわけないもんね、前にはディスプレイがあるしくる代さんと私が話してた位置も和泉さんの後ろだから顔見えないもんね。」
和泉「こんなことばかり起きるかもしれないと思うと本当に怖いです…。」
えぬ「たしかに怖いね。もうくる代さんには和泉さんが悪い様にしか見えてなさそうだし。」
和泉「はい・・・また社長に相談したいです。解決するのか分からないですけど、現状をわかって欲しいです。」
えぬ「そうしますか。和泉さんはどうしたい?今後の事とか。解決したいか、もうこんな会社嫌だから辞めたい!とか。どうして行きたいのかによって相談する内容を考えた方がいいかもね。」
和泉「今はくる代さんが私と顔を合わせるとスイッチが入って怒り出すので、顔を合わせない様にしてほしいです。この会社に入って間もないですが、えぬさんや他の先輩達は良い人が多いので、できればこの会社で働いて行きたいと思っていますので解決して行きたいです。」
えぬ「そうだね、顔を合わせない方向で進めたいね。ありがとう、こんな状況でもそう言ってもらえて嬉しいです。そしたらリモートワークなんてどうかな?私がパソコンの設定するし、リモートの操作や作業手順はある程度マニュアル化するから。」
和泉「リモートワークいいですね。ぜひお願いします。」
えぬ「わかりました。じゃあリモートワークって事で相談してみましょうか。」
和泉「はい。」
との流れで社長に現状の報告とそれに伴いリモートワークに切り替えたい旨を相談することにした。
だって、本当にさっきのくる代さんは異常だったの。
文章じゃ分かりにくいかもしれないので、図で表すと👇こんな感じ。
デスクの上には大きめなディスプレイが置いてあったり高さのある書類ケースがあったりファイル立てが置いてあって小柄な和泉さんは出入口からだと見えない。
その後、私の後ろを通って和泉さんに近づこうとした時も当然後ろから近づいているし私が壁になっているのでくる代さんから和泉さんの表情なんて見えるはずなかった…。
いよいよ幻を見だしたか?!と怖くなってきたので早めに社長に相談したいと思っていた。
▶︎▶︎Next🌙🕊
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