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角換わり腰掛け銀▲6六歩△4四歩型の全て【最有力新手も紹介!】


ちょうど去年の今頃、角換わり腰掛け銀の▲66歩△44歩型の研究を色々してnoteにもアップしました。
後手にとって苦しく、プロ棋戦でも見られなくなった変化です。

上図は角換わり腰掛け銀基本図ですが、ここで後手が△4四歩とするのがいわゆる▲6六歩△4四歩型です。△4四歩以下、▲4五歩△同歩▲同銀△5五銀▲2四歩△同歩▲2五歩と進行します。
以前出したnoteでは下図で、△4七歩とする変化に特化して深くまで掘り下げました。

基本図1

今回は△4七歩は結論はどっちが勝ちなのかについておよび、△4七歩以外でも有力手がかなりあるのですが、その中でもこれまでに現れていない最有力手を新たに研究しましたので紹介します。 またその他の面白い変化も紹介します。なお、前回の記事は奨励会員の方も何人も読んでくれたみたいで、実際に奨励会で消費時間数分で勝った〜!みたいなこともあったらしいです!

まず基本図以下△4七歩の変化

結論を言ってしまうと、この変化は先手の勝ちです。かなり膨大な変化がありますので、今回は主に後手が1番延命できる変化を見ていきます。先手はこの変化をまずしっかり覚えとくとよいでしょう。△4七歩に▲3八金として、以下、△6五歩▲2四歩△2ニ歩▲3五歩△6六歩▲3四歩△4五桂▲6三歩△7ニ金(図)

以下、▲2三歩成△同歩▲3三歩成△同桂▲4三歩△5ニ玉▲4四銀△7七桂成▲同玉△6七歩成▲同金△4四銀(図)

以下、▲6四桂△6三玉▲7ニ桂成△同玉▲6四銀△5五角▲同銀△同銀▲6五金

△5四銀▲6四歩△6五銀▲6三角△8ニ玉▲8一角成△同玉▲5一飛△7一桂▲6ニ角△8ニ銀

▲7一角成△同銀▲8三桂△8ニ銀打▲7一桂成△同銀▲6ニ銀△8ニ角▲7一銀成△同角▲6ニ銀△8ニ銀

▲7一銀成△同銀▲6ニ角△8ニ銀▲6三歩成△6六歩▲6八金△5四角▲7三と△9ニ玉▲7一飛成△同銀▲8三銀△9三玉▲7一角成△8四玉

ここまでは以前のnoteでも紹介していました。
その時は、後手が評価値的には苦しいが、局面が難しすぎるため、研究していれば勝機がかなりあると結論付けていました。しかし、ここから具体的に先手がどうすれば勝てるのかを紹介していませんでした。ですので、今回はまずここから先手がどうすれば勝てるのかを紹介します。後手にとってそれは損じゃないかっ!って思うかもしれませんが、この変化以外の後手の有力手順を複数用意してきたのでご安心ください。

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