かずやさん公開授業「子どもの言葉を紡ぎ、生かす 全員参加の算数授業」から学んだこと
5月24日にかずやさんが、算数科の授業を公開をしてくれました。テーマは、「子どもの言葉を紡ぎ、生かす 全員参加の算数授業」でした。かずやさんの授業公開ということで、たくさんの先生方が参加されて、たくさんの意見が飛び交う、とても素晴らしい時間でした。
僭越ながら、私が、かずやさんの授業を参観して感じたことをまとめたいと思います。
まず、私が伝えたいことは、かずやさんの主張(提案)がしっかりと伝わる授業だったということです。私は、以前「授業を公開する時は、その授業に自分の主張を込めなさい。」と教えていただいたことがあります。それ以降、授業を公開する時は、授業で主張を語ることを意識して授業づくりをしているのですが、かずやさんの授業は、かずやさんの主張が溢れまくった授業でした。
例えば、授業の中心に子どもを据えている点です。かずやさんは(おそらく緻密な)授業展開を考えていたはずですが、進むスピードを子どもに委ねていたように感じました。子どものつぶやきを拾い(または、つぶやきにつきあい)、それを全体に返しながらもう一度考えさせるなど、教師の都合で授業を進める場面があまりありませんでした。子どもの言葉をきっかけにして授業を進めていました。まさに、「子どもの言葉を紡ぎ、生かす授業」だったと思います。
教師は授業の行き先がわかっているから、どうしてもそこを目指してどんどん進みたくなります。でも、子どもは行き先がわからないから今、目の前にある課題を解決することを時間を気にせずに頑張っています。教師が、そのことを理解していないと、子どもの思いを置いてきぼりにして授業が進み、子どもにとって不満がたまる授業になってしまいます。その点、かずやさんは、子どもの思いを大切にされて授業を創っているなと感心しました。
ただ、私が感じたのは、今回の授業は、あまりにも子どもにゴールが見えてなかったのではないかという点です。確かに、子どもにハテナはありました。かずやさんが示した伝説の巻物の謎を解こうと頭を働かせていました。
しかし、子どもたちは、最終的にどうなったら(何ができたら)ゴールなのかというイメージはあったのでしょうか?そんなことを、私は考えながら授業を見ていました。
さて、ブレイクアウトでの交流後の森本先生によるご指導は、筑波算数部の事後研究会の雰囲気を感じさせられるような厳しいものでした。詳しい様子は、アーカイブを御覧ください。
しかし、皆さんわかっていらっしゃるように、森本先生のご指導は愛のある厳しさでした。話は変わりますが、筑波算数部の事後研究会での厳しいやりとりは、本気で授業をよくしたいからであり、決して仲が悪いわけではないという話を、元筑波算数部の先生に聞いたことがあります。そう考えると、森本先生に、きちんと厳しい指導をいただけるほど、かずやさんと森本先生の間に関係が築けているのだなと羨ましくなりました。きっと、これからもかずやさんは、森本先生に数々の助言をいただきながらスケールアップすることでしょう!
付け加えると、てらすメンバーからも授業をもっとよくするための温かい言葉がありました。てらすメンバー一人ひとりを大切にして、みんなで授業力を高め合おうという姿が見られました。授業てらすの理念が詰まった時間でした。
このように、かずやさんの授業から「学ぶこと」「これから考えていきたいこと」たくさん教えてもらいました。年も経験年数も全然違う私ですが、これからもかずやさんの実践や話から、たくさん学び授業力をもっともっと高めたいと思った時間でした。
かずやさん、素敵な授業公開ありがとうございました。
チーム算数 むらまこ
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