サンドランド国王軍戦車隊104号車のプラモデルをつくる
鳥山明先生のメカや乗り物のデザインが大好きです。
2000年に描かれた『サンドランド』に登場する戦車は鳥山メカの格好よさ、可愛さが凝縮されたデザインなのです。
コミックスは1巻完結で読みやすいのでまだの方はぜひ。
そして2023年夏にサンドランドが映画化されたこともあり、2024年この戦車のプラモデルが発売されました。
「1/35 サンドランド国王軍戦車隊104号車」
というわけで前回の亀仙人のワゴン車に続いて鳥山プラモ2作品目に取りかかります。
【ひとまず組み立てる】
開封!わくわく!
最近のプラモデルはパーツも説明書もカラフルです。
接着剤不要のモデルなのでニッパーひとつで組み立ててみます。
説明書もとても分かりやすいのですんなり組み上がりました。
ころんと丸くて可愛いフォルムです。
じっくり眺めたり、SNSで他の方の作例を検索したり、コミックスを読んだりしてここからどう仕上げていくかじっくり考えます。
じっくり考えながら飲むビールが美味いのです。
【下地塗装をする】
せっかく色分けされているパーツを一旦塗りつぶします。
下地塗装にはオキサイトレッド(赤茶色)を使います。本物の戦車も錆止めとして下地にこの色を塗っているそうです。知らんけど。
せっかくのキャタピラが隠れてしまうのが勿体無いので、泥除けカバーを4分の1ほどカットしました。
ちょっとだけキャタピラの印象が強くなりました。
サンドランドがアニメシリーズ化されたのですが、ディズニープラスで第3話まで無料公開されていました。良いタイミングなので無料回だけ見ました。
本塗装前にコミックスではわからない色や様々な角度からの画を確認。
【本塗装をする】
ボディ塗装
ボディの色は、
・ダークイエロー
・イエロー
・ホワイト
を適当に調色してエアブラシで塗装。
うーん悪くないけどもうちょい。
リアル戦車より鳥山デザインのポップな感じを出したいので、
・イエロー
・オレンジ
・薄茶色
・ダークイエロー
をこれまた適当に調色して上塗り。
イメージに近い色に仕上がりました。
水転写デカール(シール)を貼ります。
曲面なのでデカールの軟化剤を塗って伸ばしながらシワにならないように慎重に。
目の部分は貼る角度で表情が変わるのでドキドキです。
内装塗装
内装は水性塗料を筆塗りします。
グレー系を中心に、細かいところまで塗り分けました。
消火器やボタンは赤色で。
キャラクター塗装
3人のキャラクターを塗ります。小さい。
手持ちの塗料で済ませたいので成形色(元のプラスチックの色)を活かして必要な部分だけ筆塗りします。
極細アイラインを描くために「神ふで極面相筆S」を導入。ものすごく細い筆です。
拡大鏡を使って手の震えと戦いながらの作業です。
黒目の点は爪楊枝の先でも太かったので、針の先に塗料をのせて狙いすましてちょんと押しました。
【汚し塗装をする】
今回の塗装の醍醐味、汚し塗装です。「ウェザリング」といいます。
今回はクレオスの「ウェザリングカラー」というウェザリング専用塗料を使ってみます。
ちょっとずつプラモデルの知識が増えてきましたがまだまだわからないことだらけ。
グランドブラウンを全体にビャーっと塗って、薄め液で伸ばしていきます。
初めてなので加減がわかりません。
グランドブラウンとラストオレンジを濃いめにちょこっと乗せて綿棒でぼかしてサビっぽくしたり、キャタピラ周りを中心にサンディウォッシュをたっぷり塗って砂埃を表現したり。
ウェザリングは止め時がわからなくなるのでほどほどで終わりにして、全体につや消しクリアーを吹き付けてコーティングしました。
ちょっと引いて全体を見てみると…
とても良い。
つや消しスプレーでウェザリング塗料がうまく馴染んだようです。やれやれひと安心。
内装もウェザリング。全体にビャーっと塗って拭き取ったら良い雰囲気が出せました。
【スコップを載せたい】
コミックス版では車体の背面にスコップを載せているのです。
これを再現したいのでその辺にあるものでスコップをつくってみます。
ランナー(パーツがついている枠)とプラ板を用意します。
ランナーのなるべく細い部分をカットして、アルコールランプで温めて曲げて、プラ板をカットして、瞬間接着剤でくっつけたらスコップの出来上がり。
塗装したらそれっぽくなってきました。
装着して汚し塗装を追加します。
なかなか良いんじゃないでしょうか。
【最後の仕上げ】
車体をバラして3人を搭乗させます。
まずは説明書通りに。
これだと車体を組んだ時にシーフ(左の悪魔)があまり見えなくて残念なので座席変更することにします。
シーフを操縦席に、ベルゼブブ(ピンク色の主人公の悪魔)を上のハッチへ。
色々削ったり曲げたりして強引に収めました。
このキットにはタイトルロゴと砂煙パーツが付いた台座が用意されています。完成したらすぐに飾れる親切設計。
このままでも十分なのですが、せっかく汚したキャタピラを見せたいので砂煙パーツは外します。ロゴパーツは砂像のイメージを目指して仕上げました。
タミヤの「情景テクスチャーペイント」という塗料にはザラザラ粒子が含まれていて、塗るだけで手軽に砂の質感が表現できます。
この塗料、太陽の塔のプラモデル製作でも顔の塗装に使いました。
【完成!】
満足のいく仕上がりです。
写真たくさん載せるのでご覧ください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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次は何をつくろうか…