「耳のすみかで起こるマジック」【sumika】
こんにちは。
音楽や映画やドラマが生きがいで、世界を輝かせるエンターテイメントを生み出すために生きている者です。
今は、音楽が伝えきれていない「メッセージ」を読み物にして届ける記事を、noteで書いています。
昨日は、MUSIC STATIONで日本中を虜にした『ファンファーレ』について書きました。
今日と明日は、その興奮冷めやらぬまま、sumikaの魅力を余すことなく記事にしていきたいと思います。
今日はその前半、sumikaの曲の魅力をお届けします。
芸術的な曲の数々
パッてなるから
グッてなるから
瞬くたび自由になるから
パッてなるから
グッてなるから
音と音に乗せて
今を変える
僕がsumikaで一番好きな曲『MAGIC』の歌い出しだ。
元気がない誰かに対して、「僕らが音楽の力で魔法をかけてあげるよ!」と歌った曲である。
ダンスダンスダンスダンス
お願いだよ
心をしばし潤したいんだよ
鳴らす高まるミュージックで
弾けるマジック
動かな表情
動かない身体に
とびきりのマジックを
かけてよ
この曲が聞こえてくると、胸が踊る。身体も動かしたくなる。踊れないくせに踊り出したくなる。
いつも歩く通学路を、ミュージカルさながらにノリノリで歩いてしまう。
この曲からは、彼らの愛と優しさがありありと伝わってくる。
まるで自分のためだけに歌ってくれているのではないか。この曲を聴いた誰もがそう感じてしまう。
押しも押されもせぬsumikaの代表曲『Lovers』
この曲もすごくキラキラだ。メロディも歌詞もMVまでも、幸福で満たされていて、自然と笑顔になってしまう。
sumikaは、キラキラポップな曲を歌うアーティストとして有名だ。
だが、彼らの曲はポップだが、全く薄っぺらくは聞こえない。
それを可能にするのは、どっしりとメロディを支える楽器隊と、片岡さんの太く響く声だ。
「地に足のついたキラキラ」とでも言えばいいだろうか。確かな軽やかさと満足感が共存するファンタジックな世界観が、そこには待っている。
キラキラした軽やかな曲があると思ったら、しっかりロックな曲もある。
例えば『ふっかつのじゅもん』という曲は、激しいギターとパワフルな歌声が特徴的なロックアンセムだ。これがまたアガる。ライブでこの曲がきたら、誰もが我を忘れて踊り狂うことになる。
それでも、やはり激しい中に繊細さを忘れず、sumikaを感じさせるのが彼ららしい。
このように、キラキラポップもバキバキロックもいけてしまい、どんな曲でも芸術的にまとめあげてしまうのが、sumikaの魅力だ。
優しくも力強いメッセージ
だが、sumikaには、もう一つ大きすぎる魅力がある。
それは、彼らの曲からは、力強いメッセージが優しく伝わってくるところだ。
『雨天決行』という曲がある。
活動休止から復帰するときの作品で、sumikaの信念を表した曲だ。
頭ではわかってるけど
踏み出す足はもう止められない
やめないやめないんだよまだ
足が進みたがってる
これだけでも、彼らの強い想いが伝わってきて、勇気をもらえる。
でも、ただ強い言葉をぶつけられるだけではない。
繊細なメロディと片岡さんの低めな声によって、とても心地よく耳から流れ込んでくる。
そして、曲が終わった後には、熱さとも温かさとも言えない、その中間のような感情で胸が満たされ、不思議なエネルギーが体から湧き上がってくるのだ。
sumikaの美しい音楽は、本当に夢のような、おとぎ話のような時間を、日常の中に作り出してくれる。
そして、日々悩む私たちに元気や活力や勇気をくれ、強く優しく背中を押してくれる。
まさに「耳の住処で起こるマジック」
こんな幸せな魔法を、僕は他に知らない。