君たちはどう生きるか 感想
最近、ジブリでも映画化されたようだ。
まだ見ぬうちに、この本を読んでみようと思って読んでみた。
時代は、古い。父を亡くした?親子、母の弟であるおじさんと、
主人公の教育ではないが、おじさんの考え方、夢をコペル君に聞かせる話だ。
静かな、理性のあるおじさんの話。戦争と英雄とか、あの頃は偉くなるということより、戦いに勝つ英雄が人気があったようだ。
おじさんはナポレオンが好き。
ナポレオンはどれだけすごいのかを、書き綴っている。
この本は、児童図書である。中学生になる前に読むと良いのではないかと思われる。
というのも、大人で読書家の私は、読んでいられない。子供向けだぁ、と。
教育は学校だけではなく、身近な大人がいろんな話をして、押し付けることなく、自分の考えを伝えることだと改めて思った。
日々忙しく暮らすより、夕陽を見ながらでも、父と息子と話し合う時間が必要なのではないかと思い出させてくれた。
今はスマホもあるし、親を馬鹿にする子供も多いから、有り得ないかもしれないが。
その話を聞いて、初めて知ったこと、興味を持ったことを深堀させて、
自分の考えを出す、そういう選択をしてほしい。
父は無口だったし、ほとんど家にいなかったので、私も今の子どもと同じように、本やテレビで自分の思考が固まった気がする。
偏向でも偏狭でも、なんでもよいから、人の話を聞くことが勉強だと思う。
この人は何に惹かれているのか、夢は何なのか。
そして、自分の夢は?と考える。
そんな子どもの育ち方が、理想な気がする。
学校の勉強ばかりではなく、教養を深めよう、といいたかったのかな?
今の私はそう思った。
これは、こどものうちに読んでおくべき本だ。
自分にはたくさんの選択肢があることを知るべきだ。
そう、銀座のデパートの屋上から、下で暮らしている人々は、なにをして、
何を考え、どう生きているのか。細かく見て考えるように…
自分はどこにいればよいのか。
私も子どもの時に読んでいたかった、周りに話してくれる大人がいなかったので、本ばかり読んでいた。
自分で選ぶと、好きな本しか買わないから。
世界を広げよう、そしてどう生きるかを考えてほしい。
という、児童文学。
児童文学書く人はすごいな、と思った。