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Q.お客さまに何かをお願いするとき、頼みやすい言葉はありますか?イラっとされてそうで、少し怖いです。

A.「~して頂けますと幸いです」と言いましょう。「言葉の手垢」を感じましょう。

こんばんは!今日も張り切って質問に答えていきます!
今日はテレアポやクロージングなどの「獲る」技術ではなく顧客対応でしょうか。でもとても大事な質問なので取り上げます。

質問者の方はセンスがあると思います。
「お客さまにモノを頼んでイラとされるのが怖い」
この感覚、とっても大事です!!
「頼めて当然」と思っていると、いつか痛い目にあいます。

今までの記事を読んでくれている方はわかりますね。
「営業とは、いかに上手くお客さまにストレスを負わせられるかである」

いついつまでに〇〇を、
・決断してください。
・用意してください。
・確認してください。

相手にとっては、全てストレス以外のなにものでもありません。

当然検討中のお客さまとのやりとりでも、見積り書の確認や返答の催促など、あなたの頼み方一つでそのスピードすら異なってくるでしょう。

そして、頼み方が悪いと少しずつ、人はあなたにイラっとしていきます。
なぜか指名を受ける人、なぜか誰からもお声のかからないビジネスパーソンの差はここです。

前者は少しずつ人を気持ちよく、後者は少しずつ人をイラっとさせています。
特に後者は毎回少しずつなのでわざわざ注意をされたりされません。
ただただ、指名されたり、引き立てられもしません。誰もあなたと長く付き合ってはくれないでしょう。
蓄積し続け、ある日交代を告げられます。
恐怖ですね。

今から、お客さまへの頼み方をしっかり学んでおきましょう。

さて、頼み方ですが、まず
1.あなたが勝手に行う依頼
2.お客さまの要望を受けて、そのリアクションに伴う依頼


これによって大きく異なります。
今日は1.あなたが勝手に行う依頼
について解説していきます。

あなたが勝手に行うこと、テレアポや営業に伴う依頼は全てこれを思った方が無難です。
営業をした後の見積や提案書の確認依頼などもこれにあたります。

まず、2つ候補を出します。
「お見積書を添付致します。ご確認下さいませ。」
②「お見積書を添付致します。ご確認を頂けますと幸いです。」

基本的には依頼する時は、この2つに絞ってしまった方がわかりやすくて良いでしょう。この2つで十分カバーできます。

そして、どちらを使えば良いか?今回のケースでは、基本的には②をデフォルトにしましょう。
相手をイラっとさせるリスクが一番低い、安定の言い回しです。

さて、この時気をつけたいのが、知らぬ間に
「ご確認を頂ければ幸いです!」
「ご確認を頂けたらと思います」


と勝手にカスタムをしてしまう方がいらっしゃいますが、
上記二例は相手への依頼には使わないようにしましょう。

何故か?
私のマニュアルや研修では下記のように教えています。

言葉には「手垢」という概念があります。
できるだけ、ビジネスの場ではこの「手垢」のついた言葉は避けた方が無難です。

さて、では、先程の2例にはどんな手垢がついているのか?
「たられば」に注目です。
皆さんは普段、「たられば」をどのように使いますか?

「〇〇が~してたら」
「〇〇さえ〇〇だったら」


はい、多くの場合、他責を前提とした仮定文で使っていますね。
これがこの二例の「言葉の手垢」です。

「〇〇さまの方で、〇〇して頂け(さえしてくれ)たら、(いいのに)と思います!」
はい。相手にはこう聞こえているかもしれません。
ついた言葉の手垢が、他責の香りを滲ませ、これが相手の誤解とストレスを生む原因となります。非常にリスキーです。

よく、「たられば」はないと言いますが、ビジネスにも「たられば」はなくした方が賢明です。

使うとしたら、
「明日は貴社オフィスにお伺いさせて頂ければと思います!」
というように、自らの行動意思を表す時にはアリです。


ちなみに、こうした手垢のついた言葉は無数にあります。
探してみてくださいね。
そして見つかったら、その言葉を使うのは極力避けた方が良いでしょう。


手垢のついていない、「頂けますと幸いです。」はキレイな言葉です。
安心してたくさん使ってくださいね!



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