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カレーの日に考えるジェイテクトのソリューション

1月も半ばが過ぎて一気に寒くなりましたね!毎朝の愛犬の散歩でも手袋がかかせなくなりました。皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。
“今日は何の日“ネタですが、本日1月22日は「カレーの日」なんだそうです。1982年のこの日、学校給食創立35周年を記念して全国の小中学校で一斉にカレーライスが給食として提供されたことが由来らしいですが、寒い日にカレーを食べて温まるのもいいかもしれませんね。
今日はそんなカレーにちなんで、ジェイテクトが目指すソリューション型ビジネスのお話をしてみたいと思います。


レストランで気づいたソリューションとカレーのつながり

年明けに新年のあいさつも兼ねて、マスコミの皆さんとの合同取材会を設けました。

この場でも1月に設立したソリューション共創センター(略してソリセン)や、コアコンピタンスプラットフォーム(略してココプラ)などに関する多くのご質問をいただきました。
ソリセンの役割はお客様や社内の困りごとについて、対話を通じて何を求めているかを理解する、すなわち潜在ニーズを顕在化して何を求めているかを把握すること。そしてその解決策をココプラに揃ったコアコンピタンスや社外のコンピタンスとをつなぎ合わせて提案するということをお答えしました。
 
そんな取材の一幕を話しながら、先日、職場の仲間と一緒に本社のレストラン「ONLY ONE」で昼食をとろうとしたのですが、このときに「今日は寒いので、スープカレーにしませんか」という提案をいただきました。これはいいランチになりそうだ、と思いみんなで食べることにしました。
 
身体を温めるスパイスと、たっぷりの具材と炊き立てのライスが食欲をそそり、一口食べれば寒さが吹き飛び、元気が出ました。このカレーを食べながら「スパイス、具材、ライスの絶妙な組み合わせで、その日やその人にぴったりの美味しいカレーを提供するということは、お客様のニーズに応えるソリューションに近いのではないか」なんてことを、テーブルを囲む仲間と話をしました。
 

本社のレストラン「ONLY ONE」でみんなと一緒にスープカレー

カレーの具材とスパイスの組み合わせは無限大ともいわれています。ジェイテクトグループが持つコンピタンスの組み合わせも無限大です。加工技術や解析技術、ソフト開発など様々な要素技術を具材、経理や人事などの事務部門の強みをスパイスと例えれば、これらのコンピタンスを取り揃えているココプラは、レストランの厨房になるものかなと考えられます。
 
お子様には甘口カレー、宗教上の理由で食事に制限のある方にはそれに則したカレー、寒い日にはスープカレー、受験前にはカツカレーというように、具材とスパイスの組み合わせでお客様のニーズにピッタリのカレーを提供するということは、ジェイテクトが目指すソリューション型ビジネスに重なるところがあります。
 
そして、様々な具材とスパイスを掛け合わせて、お客様を喜んでいただきたいという想いを持ってカレーライスを提供するように、ジェイテクトグループはこれまで様々な課題に対してコンピタンスを活かして、数々のソリューションを生み出してきました。
 
例えば、「軽自動車のハンドル操作を楽にしたい」というニーズにモーター制御というコンピタンスがつながって電動パワーステアリングが開発され、「介護作業をする方の腰の負荷を軽減したい」というニーズに対しては介護用アシストスーツJ-PAS fleairyが生まれた、という具合です。さらには、「物流ドローンの性能を向上したい」というニーズに対しモーター制御のコンピタンスが掛け合わされてフライトコントローラーというソリューションが生まれました。昨年お披露目したCNラボは、カーボンニュートラル達成という大きな課題と電源デバイスや制御技術など複数のコンピタンスとを掛け合わせることで生み出せた、ジェイテクトグループだからこそのソリューションだと言えます。

ニーズに応えるレシピをみんなと一緒に考える存在が“ソリセン”

JTEKT Group 2030 Vision「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」への変革に向かう飛躍の一年を歩み始める中、今年最初の具体的な挑戦がソリセンの開設です。
具材やスパイスを寄せ集めただけでは美味しいカレーライスを完成させることは難しいように、ソリューション提案も技術を並べるだけでは何もできません。お客様が何を求めているかを理解したうえで、何を掛け合わせ、どのようなことを提案するかを考えることが大切です。
お客様や様々な部署が抱える困りごとを解決するために、対話を通じて潜在ニーズを顕在化し、コンピタンスを掛け合わせて最適なソリューションを一緒に生み出していくのがソリセンの役割です。カレーライスの例だと、お客様の食べたいもの、さらには体の調子までも把握してオリジナルカレーを作るシェフのような存在が目指す姿だと言えるかもしれないですね。

1月にオープンしたソリセンの全容をご紹介

ソリセンには、活動を支援する「ソリューション統括部」、創出されたソリューションのビジネス化を検討する「ソリューション共創部」、そして社内外の困りごと解決の窓口を担う「コンシェルジュ」が置かれています。また名称に「BR」と付くソリセン傘下の各部署は既に仕掛け中の開発テーマであり、今後の展開に期待していただければ嬉しいです。

そして、ソリセンの開設と並行して、ジェイテクトの強みを誰もが活用できるように、技術的なコンピタンスのプラットフォームであるテクノロジープラットフォーム(テクプラ)に加え、人事・営業・財務などの各種機能のプラットフォームを整備し、これらを包含するコアコンピタンスプラットフォーム(ココプラ)というプラットフォームを鋭意整備中です。技術に限らないので、全員がおのおの持っている個性、強みがどこかで発揮できるようにしていきます。(もしかすると個人の趣味の延長で得た強みが業務に活かせたりするかもしれないですね)
 
これらのプラットフォーム内では、例えば「切削加工」といった技術や「市場調査」といった知見も、強みを軸としたボックスとして配備します。それらのボックスに、異なる事業や部署からそのアイテムに対して強みを持つ社員が集まり、そのコアコンピタンスの深掘りと活性化、融合をさせる「番人」として配置します。
お客様から困りごとの相談を受けたコンシェルジュがオンラインも活用して最適な番人を集めてチーミング、議論しながらソリューションを共創していく、このような体制でこれから動いていきます。
ソリセンとココプラを活用してソリューションを提案することは、世の中の困りごとを解決することによる嬉しさや、仲間と一緒に挑戦し成長するという全員活躍の嬉しさが生まれます。この2つの嬉しさの好循環が、社員のWell-Beingにもつながると私は考えています。そのためにも将来、約5万人のジェイテクトグループメンバー全員がココプラのどこかに所属し一人ひとりがあるコンピタンスの番人になり、「Yes for All, by All!みんなのために、みんなでやろう」の醍醐味を全員に体感してもらいたいと考えています。

次回予告

ジェイテクトが提供するソリューションをカレーライスに例えてみましたが、いかがでしたか?これからもジェイテクトを、社員全員がイキイキと活躍しながら、皆様にソリューションを提供できる会社に成長させていきたいと考えております。
2月からのnoteでは少し雰囲気を変えて、私の趣味や楽しみにしていることなどを紹介したいと思います。

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