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撮影の裏話

こんばんわ。SILK/micahのSILKです。このnoteは micah との共著で本年3月に開催する個展『UNTITLED』のこととかちょっとした裏話とかつらつらと語るノートです。


今回は副題は付けずに一気に書きます

micahと撮影をするようになったきっかけの「島」があります。

その島で天空からどうしても撮りたい場所と時間帯がありました。

80年以上前から存在するその建物は
いまも島の裏側、山の中腹に朝日の美しい方角を向いて佇んでいます。

ここを美しい朝日で撮りたい、こう思ったのがきっかけでした。

飛行許可や撮影許可を確認し、あとは撮るだけ。
ですが、撮影には大きな課題が何個もありました。

まず、島には車の通る道はほとんど無く
車を借りることもできません。
建物は山を登った中腹にあり
徒歩以外で向かうことはできません。

ドローンなんだから飛んでいけばいいじゃないかと
思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうわけにもいきません。
もちろん、micahだけ山登ってというわけにもいかないし、電波というものは真っ直ぐ飛ぶので、機体が見通せない場所へ飛ばすと電波が途切れてしまいロストする可能性があります。また、現行の航空法では、操縦者または補助者が目視していないと飛ばしてはいけないと定められています。
よくワンオペ(補助者なし操縦者のみ)で、明らかに目視外だろうという動画などを目にしますが、どうやって撮ってるだろうと不思議に思います。。。

話は戻ります。
そして朝日を撮るということは、日の出前の暗いうちから飛ばさなければいけません。夜間飛行というのはハードルが高く、撮れる機材もかなりの大型のものになります。

結局現地まで大型の機材を担いで山登りをすることになりました。
もちろん深夜の真っ暗なうちに、です。

ただ、法律で定められている夜間飛行にもう1つ大事な条件がります。
要約すると「明るいうちに現地を確認し、障害物等を確認しておくこと」

つまり、明るいうちに1回行って飛ばし
夜にもう1度行く必要があります。
現地でキャンプせず一度戻らなきゃいけないのは
「充電」という作業があるからです。

機材の総重量が約30kg
大型の機体ですからケースもかなり大型になります。
徒歩なので背負わなければならないのですが、
ケースは当然背負うことも前提にされていません。

「背負子」のようなものでケースを背負えるように改造し
大量の予備バッテリーや補機と共にmicahと分担して山に登ります。

季節は夏
滝のような汗とともに明るいうちに現地確認し
飛行地点・撮影地点を確認して一度戻ります。

そして
もう一度、深夜の真っ暗な山道を機材を担いで登り
大量の虫たちと戦いながら撮影開始を待ちます。

空を埋め尽くす大量の星々が
少しづつ薄明の空に飲み込まれて行った頃
日の出時刻を確認し飛び立ちます

重いカメラを積んでいるため
空中にいられるのは約20分

大型機のため
バッテリー交換に戻してしまうと
大事な日の出を逃してしまいます

幸い天候にも恵まれ
水平線から出る美しい陽を見ながら
この瞬間のためにやってるんだと
あらためて実感した撮影でした

待機中に小型カメラで撮影した写真 明け方3:30頃

こういった1つ1つの積み重ねで
僕らの作品が成り立ってます。

この時の作品も
個展『UNTITLED』で展示します。

開催まであと少し
皆様と会場でゆっくりお会いできることを楽しみにしております。

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UNTITLED
SILK / micah PhotoExihibition
2022.3.17(木)-2022.3.20(日)
open 11:00 - 19:00 (3.17 13:00-19:00)
Gallary White Cube Nagoya 
〒460-0002 
名古屋市中区丸の内2-15-28
ビッグベン丸の内4階
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