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JSCE委員会note

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土木学会の各種委員会が運営している記事をまとめるマガジンです。
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2023年6月の記事一覧

現役時代×退職後 第9回 ■組織と定年退職

退職という概念  現在,建設会社に勤務しているが,大学から建設会社への転職組の私にとって,これまで定年退職が身近ではなかった.これまで接してきた大学の先生方は,定年退職後も引き続き研究や教育活動を続け,行政の委員会等は継続する方が多く,企業でいう定年退職のイメージとはずいぶん異なる.定年による退職はひとつの区切りではあるものの,研究・教育活動や研究室とのつながりはこれまで通り継続しつつ,ゆるやかに次のステップ(民間企業の研究顧問や関連団体等)に移行することが多い印象である.

現役時代×退職後 第10回 ■時代の転換点で思うこと

 久しぶりに新宿御苑を散策した。20年前に幼い子供と戯れていたことを懐かしく思い出す。あれから随分と時は過ぎ、様々な人と出会い、多岐にわたる経験を積んだので、幾分かは成長できただろうか。それにしても、新宿御苑の自然は雄大で、不変性を感じる。  新宿御苑には緑地が豊富にあるが、目を凝らして見ると20年前の樹形とは異なる。成長した枝、根の盛り上がり、場所によっては樹種の世代交代もある。また、木陰や木の実の変化が、生物の生息域や種類にも影響を及ぼしているだろう。ゆく河の流れは絶え

アンケートの速報結果を公開しました!【シビルエンジニアの定年退職後の活動に関する意向・実態調査】

1.アンケート調査を実施しました 土木学会 教育企画・人材育成委員会 成熟したシビルエンジニア活性化小委員会は、2007年度、2012年度および2017年度に「シビルエンジニアの定年退職後の活動に関する意向・実態調査」と題するWEBアンケートを、若年層からシニア層までのすべての年代のシビルエンジニアを対象に実施しました。 シニア土木技術者を取り巻く状況が変化していることを踏まえ、2022年度(2022年12月~2023年2月)も、下記の通り、WEBアンケート調査を実施しま

stand.fmさんのAI読み上げやってみた

土木学会事務局です。 ふと目に入ったstand.fmさんの記事。 note記事のURLから簡単に音声を作成できるとのことなので、早速stand.fmでアカウントを作成して試してみました。 簡単にできました対象としたのは、本noteのメインコンテンツである「論説・オピニオン」。 先日公開した最新記事から作成した音源はこちら。 地質リスクマネジメントと地質・地盤技術者の役割 カーボンニュートラル社会の実現に向けたコンクリート工学の挑戦 本文は、たまに変な区切りが設定さ

土木技術者が読んでおきたい書籍 ~委員によるビブリオバトル~ vol.10

全国の土木技術者のみなさん、こんにちは!教育小委員会です。 毎日暑い日が続いていますね。現場勤務の方、熱中症には十分注意してください。 前回の犬の巻で募集したビブリオバトルの投票を6月19日に締め切らせていただきました。今回はその結果発表です!! 投票対象は昨年8月に紹介した No.1『日本文明の謎を解く-21世紀を考えるヒント(竹村 公太郎著)』 から今年3月に紹介した No.8『ドボジョ!(松本 小夢著)』 までの計8投稿です。 投票の集計方法は、もっとも「スキ」が

再生

中島さんの10秒は、社会を変えた10秒だ

土木に携わる全ての人が 「自分の言葉で」その魅力を語れば 土木の未来は変わる。 2023年6月9日の令和5年度定時総会で土木学会第111代会長に就任した田中茂義会長が進める「土木の魅力発信」。 プロジェクトのコンセプトムービーを、土木学会tvで公開しました。 工事に関わった土木の作り手が利用者の「当たり前」を陰で支え、さまざまな社会問題を解決してきた、そのカッコよさと魅力を田中会長の言葉を交えて紹介します。 2023年度会長プロジェクト 土木の魅力向上特別委員会 https://committees.jsce.or.jp/2023_Presidential_Project/

土木技術者に贈る、お役立ちリンク集!vol.40

ご苦労様です。教育小委員会の津村です。 梅雨ですね~。6月は祝日がないので、土日に遊ぼうと思ってもなかなか予定を立てづらいですよね。我々土木技術者が扱うコンクリートも雨は天敵です。コンクリートの中の水分量は計算されて配合されていますので、雨が降るということは水分が増えてしまうので、品質的によいことではありません。何日も前から打設日を目指して鉄筋を組んだり、型枠を設置したりするのに、打設本番で雨が降ってしまうと、延期にせざるを得なかったり、途中で降ってくると、仕上げ面がキレイ