401. 横浜と舞台と久々に友達と
つい20時前まで
横浜中華街で炒飯と春巻とチャーシュー饅を食べて
謎に桜木町までだべり歩いていたのに
気が付くともう地元に戻っていつもの街並みを目にしている。
つくづく270kmで突っ走る技術ってのは凄まじいなと感じつつ。
4桁の0がポンと減ってしまったことに少し辛さを感じつつ。
「他と信頼と」
という舞台を友達と観てきた。
深川麻衣が主演。
その友達とはよくまいまいの話で前から盛り上がっていたので、試しに誘ってみたら行く!
と言ってくれた。
今まで観てきた舞台の中で一番スローテンポで一番モノローグが多くて、今までには感じたことない経験がまた出来た。
正直途中から時系列や状況整理に関し勝手に混乱してしまってストーリーについて行けなくなってしまったのだが、座席から役者さんの表情が肉眼でしっかり見えるぐらいの距離だったのでそれだけでも収穫はあった。
一時期映画の「愛がなんだ」にハマっていたのだが今回の深川さんの役もま~たサバサバした役で、自分の中で深川麻衣のイメージ=サバサバ女子となってしまいそうだ・・・
素の性格がおっとりと優しいのを知っているからこそ出会う作品では毎回真逆の印象をぶつけられてしまっている。
敢えて千秋楽に予定を立てて最後の挨拶を聞く作戦は見事に成功し、涙しながら感謝を伝える素のまいまいをちょこっと見ることが出来た。
まさに現代らしい内容というか。
相手役の後藤さん目線で色々見てしまう所もあって、結構グサッと来る場面もあった。
つくづく優しすぎる人間ってのは今の時代生きにくく、どうしたらもっとわがままに生きれるのかな・・・
と思ったり
むしろ劇中のように優しい人間が素直に救われる世界がもう少し現実でも広がってくれないかな・・・と願ってみたり。
逆に深川さんの立場から見ても分かるところがあって、完璧主義できつく当たってしまう不器用さってのもなんだか現代っぽいなと感じた。
舞台を観終わった後にいろいろ友達と振り返りつつ、最近の報告を聞いた。
やっぱりみんなそれぞれ時間の流れと共にちゃんと選択してちゃんと進んでいってるんだなと。
「隣の芝生は青く見える」
なのかもしれないけどなんだか自分には届かない進み方をしていたりして、いいなと思ったりもした。
この人は今こうしている。
そんな話を聞けば聴くほど
「うん、でお前は今どうなの?」
という自問自答が脳内で反響する。
自分は自分なりに選択して進んでいるんだろうけどなんだか不安が取り除けなくて、もし今頑張っている目の前のことが上手くいかなかったらどうしよう・・・とか考えてしまう。
あの人はそもそも運が良いけど、自分は果たして・・・
と比較してしまうことが多い。
でも結局人を完璧にマネして同じように過ごして、その人と同じような結果が出せるか?と言われればそうはならないわけで。
自分は自分にしか出来ない方法で自分を鍛えるしかないわけで・・・
と毎回不安が浮かび上がってはそれを無理やり潰すようにしている。
グルグルグルグル・・・・・・
駅から15分の帰り道が結構しんどかったりする。
非現実で味わったものは数日経ってから無意識に染まっていって自分の宝物になるというのを最近気づいた。
寝て、整理されて、自分が立っている環境、目線の中で思い出が還元されていって・・・
そういう幸福感の積み重ねが現実のキツさと戦う力になってくれるだろうと期待しつつ。
5日ほど経ってまるであの空間は幻だったのか?
となってもいいように感じた感情を暖かいままにここに記しておこうと。
その場の直感で決めて即座に動いて非日常を存分に楽しみ、またすぐにモノクロの日常に戻る。
そんなバカ旅、いつまで体がもってくれるんだろうか・・・
楽しめる時に思いっきり楽しんで感情を震わせ続けたい。