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348. 全てがカッコよかった「隠し砦の三悪人」


2023年7月30日

舞台「隠し砦の三悪人」を観劇してきました。


とにかく全てがカッコよかったです。

主要人物も脇役の人たちもみなカッコよかったです。


小林由依から入った舞台でしたが
結果櫻坂のメンバーがいたことをコロッと忘れるほどとにかく素晴らしい舞台でした・・・




開始3分で「あっ・・・好きだ」となりました。


開演してすぐに世界観に入り込ませるシーンが登場し
明治座の広い舞台を大きく使ったアクションに一気に引き付けられました。


歌舞伎の舞台での観劇は人生初で
こんなに舞台装置がダイナミックに動くんだ!と驚きでした。


全体の構成も素晴らしく
前編1時間半+休憩30分+後編1時間
合計3時間の長丁場でしたが、全く長さを感じることなく最後まで集中して楽しむことが出来ました。

物語が緊迫する緊張のシーン
アドリブ満載の緩和するシーン
特に風間さんと六角さんの百姓二人組の場面では喜怒哀楽さまざまな感情が現れ、とても人間味を感じました。

二人の掛け合いがとても心地よく、観客との絡みもあって非常に楽しい空間でした。


小林由依演じる雪姫。

個人的に小林由依がこの役を演じてくれてとても嬉しいと感じました。

美しく、わがままで、頑固で、こうと決めたら絶対に曲げない
でも弱いものには優しく、命を大切にする・・・

THE姉御肌というような女性のカッコよさが存分に出るキャラクターでした。

コメントで「自分とは違うキャラクターです」と小林は言っていましたが
いざ雪姫を見るととてもイメージしやすく、「こんなコバが見たかった!!!」と思えるキャラクターに仕上がっていました。

ラストシーンの立ち姿は余りにしっかりとしていて言葉が出ませんでした・・・


そして今回個人的に特に感動したのが上川さんと宇梶さん。

腹の底から飛び出るセリフに毎回迫力を感じながら、堂々とした立ち姿は本当にカッコよかったです。

カッコいいを通り越して心震える感動にまで達していました。

役者さんって本当にカッコいいなと。
ただ見た目がカッコいいだけじゃなくもっと心の奥から出るカッコよさ。
役に入り込んで役の気持ちを内側から引っ張り出すカッコよさ。


さまざまなカッコよさを本当にこの二人から感じました。




つくづく
「なんで自分はもっと小学校の頃学芸会に本気にならなかったんだろう・・・もったいない・・・」
と思ってしまいます。

観劇後なんども脳内で響きました。
そうしたら舞台に立つ人間の感情をもっと知れたかもしれないのに・・・

それぐらい自分にとって舞台観劇というのは心震える空間なんだな・・・と再確認されました。


表現の上手い小林姉さんも舞台出演に関しては今まであまり多くありませんでした。

ですがパフォーマンスで培われた表現力というのは、場所を変えても凄まじい威力を放っていました。

大阪のチケットも買っといて良かったなと。
それまでにどうまた雪姫が成長しているのか楽しみでありません!

この先も舞台の仕事が増えて欲しいと願っています。




自分にとって劇場の空間というのは本当に心躍る場なんだな・・・と。

何の編集もされていない生の人間がいる空間。
なんて温かいんだろうなと。
なんて安心感なんだろうなと。


「隠し砦の三悪人」

本当に心地の良い空間でした。





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