36歳の抱負

この記事のタイトルを「36歳の目標」にするか、「36歳の抱負」にするかで迷って、ふと「冷静に見ると『抱負』ってスゲー字面だな。『負けを抱える』?正確にはどういう意味なのだろう?」と思って調べてみたら

抱負は(中略)心の中に持っている決意や計画を指す言葉です。単に「〇〇をしたい、〇〇になりたい」という願望ではなく、そのような願望を達成するために具体的に何をするかを考えます。
(中略)
目標は自分が目指すゴールであり、そこに至るプロセスは問われません。一方、抱負は目標とともに目標を達成するまでのプロセスも含まれます

https://domani.shogakukan.co.jp/866806

と書いてあって、抱負のほうがちゃんと考えている感あるなと思って、タイトルは「36歳の抱負」にしました。

(ちなみに抱負の「負」の意味は「たのみ」らしいです。「たのみを抱く」から、願望のニュアンスがあるみたい。)


今日で36歳になりました。

タイトル通り抱負を考えてみたのですが、言葉の意味にならって「目標」と「プロセス」に分けて書いてみようと思います。

目標:自分を尊重し続ける

少し前まで、仕事や仕事上の他者を優先して、自分を蔑ろにする傾向がありました。
特に仕事において顕著で、来た仕事をなんでもやるスタンスだったのですが、そのせいで余裕がなくなり、人に対して強く当たってしまったり、人を受け止めきれなくなってしまう時もしばしばで。

そもそも、余裕がない状態である、と自覚もできていませんでした。

話は少し変わって、僕はお笑いが好きです。
特にオードリーさんが好きで、「あちこちオードリー」を初回から欠かさずに見ています。
ある回で、漫才師の方が「自分たちは漫才がホーム」「テレビはアウェー」「ホームがあるからチャレンジができる」と話していました。

ホームがあるから、安心や余裕が生まれて、チャレンジすることができる。

そんな発言を羨ましく思いながら見ていて、「じゃあ自分のホームって一体なんだろう」と考えてみたんです。

その時は、自分の中に答えが出ませんでした。

「ホーム」と言えるものが無くて不安が募っていた時期もあるのですが、最近しっくりくる答えというか、前提に気づいたんです。

まずは、自分自身こそがホームなんじゃないか、と。

自分自身を大切にすることで安心し、余裕が生まれ、人に優しくなれたり急な出来事に焦りすぎなかったり、チャレンジができる。

そして自分を尊重することで、自分ができること・できないこと、得意・不得意が明確になり、だからこそ他の人ができること・できないこと、得意・不得意を自然と受け入れられるようになる。

「自分を尊重する」というと個人主義っぽく見えますが、むしろ逆だと思っていて、他の人を受け入れられるようになるため、自分の不得意な部分が得意な他の人と一緒にチームで行動することが、きっとできるようになる。

この気付きは、チームマネジメントが異様にうまい人と話をしたり観察をすることで、思い至りました。

自分はチームで仕事をしたり、マネジメントがうまくないのですが、自分を尊重することでちょっとはマシにならないかなぁ、と期待しています。

目標達成のための5つのプロセス

・・・こう書くと、異様にビジネスライクですね。
「抱負」はそんなビジネスライクな言葉じゃない気がするのに。

というわけで、今考えている目標達成のためのプロセスを書いていきます。

1:自分をわきまえる

自分はつい人に認められたくて、自分の範囲を大きく超えたことも請け負ってしまいがちです。

もっと自分は何ができて何ができないのかを知り、わきまえて、何をするのかを決めていくつもりです。

2:感情を観察し整理する

「自分をわきまえる」にも近くて、要するに自分を知ることですが、1は物理世界の話で、2は内面の話です。

感情が動くときは、自分の中でのロジックはよくわからないけど、価値観・考え方・特性・前提などが何かしら反映されています。

一種のアラートのようなもので、感情を強く動かされたときは、自分を知るチャンス。

自分を蔑ろにしているときは、自分の感情も蔑ろにしていたんですよね。
だから自分の輪郭がよくわからなくなっていました。

感情を意識するようになって、自分を理解できるようになってきました。
なのでこの行動は引き続きやっていきます。

3:NOをちゃんと言う

自分の輪郭がわかるからこそ、これは自分にあう・あわないも分かってきます。

自分にあわないものを無理にやると、その場は良いけれども、おいおい人にも迷惑をかけるし、自分もしんどいし、良いことがない。

なので、その場の波に飲まれずにNOを言っていきます。(言い方はもちろん気をつけた上で)

4:クリティカルシンキングの上達と活用

クリティカルシンキングとは下記を指します。

クリティカルシンキング(批判的思考)とは、現状の課題・問題が何か、その事象を「批判的」に捉えて、本質的な課題は何か、それに対する仮説・回答は何かということを網羅的に、かつ深く考え抜く思考法のことをいいます。

https://www.recruit-ms.co.jp/glossary/dtl/0000000040/

さきほどの「感情を観察し整理する」にも関連するのですが、何かネガティブな気持ちを抱いたときに、発作的に反応してしまいがちでした。

反応してしまうのは、自分に対しての余裕の無さからしっかりと考えることができなくなっている状態だと思っています。

去年あたりに「クリティカルシンキング」を知りまして、自分が全然できていないと気づき、ちょっとずつ練習をしていました。

まだできるなんて言えないですが、前よりも反応する前に思考し、事象を多様な側面から見られるようになってきた実感がありまして、さらに上達させつつ活用していって、思考の幅を広げていければなと。

思考の幅が広がると、対外的には心の幅も広がると思っていて、他者の思考を受け入れられるようになって、余裕が増えることを目論んでます。

5:得意領域の強化・拡張

特に仕事においての「ホーム」を去年あたりにやっと自覚するようになりまして。

言葉にすると抽象的ですが「業務効率化」が得意領域だなと今は考えていまして、そこを強めていきたいと思っています。

ご存じの方もいると思いますが、今年の1/11から新しい会社で働いてまして、そこではこの得意領域を中心に業務をしています。

すでに得意領域の強化や拡張が日々できていて、とてもありがたいです。

あまり気負いしすぎず、でもホームをより安心感のあるものにするためにも、強化と拡張をしていくつもりです。


以上です。

人も世の中も変わりゆくのだと気づいたのも、去年でした。

この文章は、あくまで今この時点での自分の記録で、来年読んだらきっと変化が起きていると思うのですが、その差分が楽しみです。

この1年、引き続き頑張ります。

だいたいスターバックスで、あえてホットティーを飲みながらnoteを書いているので、ホットティー1杯くらいのサポートを頂けたら、こんなにうれしいことはありません。