知能検査について
ビネー式知能検査 Binet test
1905年 Binet, A. と Simon ,t. が作成した世界初の知能検査、
それを修正、発展させた知能検査 を指す。
もともとは
知的な発達に問題がある子どもの早期発見 のために作成された。
いろんな形式と内容をもった問題が
年齢ごとに 「易」~「難」 の順に配列されており
全体としてどの程度の問題までできたかを元に
精神年齢(MA) や 知能指数(IQ) が算出される。
ビネー式では
要素に分解されない 一般知能 を測定する。
✘欠点
・子ども の一般知能の測定には適しているが
知能の高い 成人 の知能測定には向かない
・知能の量的差異は測れるが
質的差異 は 測りにくい
⇒ これらの批判を受けて…
2005年に改訂された 田中ビネーV では、
14 歳以上の被験者に対して 偏差知能指数 が採用されるようになった。
田中ビネーV Tanaka-Binet Intelligence Scale (V)
時代に即した知能検査を作成することを目的として 2005 年に
1987年版田中ビネー式知能検査を改訂したもの。
◎問題数
全 113 問
◎適用年齢
2 歳~ 成人 ⇒ 1987 年版にほぼ則っている。
◎結果の表示
・ 2 ~ 13 歳まで
精神年齢 と 知能指数 を算出 ⇒従来通り
・ 14 歳以上の成人
精神年齢 は算出せずに 偏差知能指数(DIQ) を用いる。
成人の知能について
結晶性領域 流動性領域 記憶領域 論理推理領域 の4つに分けて分析的に評価。
⇒ 個人の知能の 質的差異 を評価することが可能になる。
また、基底年齢を 1 歳とすることができない子どものための
参考指標である 発達チェック が導入されている。
知能指数 Intelligence Quotient; IQ
Stern, W. によって考案された知能検査の結果の表示方法。
IQ ともよばれる。
知能指数 = 精神年齢 ÷ 生活年齢 × 100 で算出。
IQ100 を基準として、被験者の知的能力の程度が表示できる。
Binet, A. の作成した知能検査を、Terman, L. が改訂し知能指数を採用したことで、知能検査が広く利用されるようになった。
今日はここまで🌙
次回はうぇくすらー♪
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