![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105045839/rectangle_large_type_2_8f6052def52d8dfa105976007348c635.png?width=1200)
知能検査について✌
ウェクスラー式知能検査 Wechsler's diagnostic intelligence test
1939 年に Wechsler,D. によって個人の知能を 診断的 に
とらえるために、 ウェクスラー=ベルヴュー知能検査 が作成された。
⇒ ウェクスラー式知能検査のはじまり!!
ビネー式知能検査とは異なり、
知能を 多因子構造 として とらえている。
結果は 偏差知能指数 や下位検査の プロフィール が表示される。
適用年齢によって
・成人用 WAIS
・児童用 WISC
・幼児用 WPPSI の検査がある。
WPPSI-Ⅲ Wechsler Preschool and Primary Scale of Intelligence-Ⅲ
幼児用のウェクスラー式知能検査。
適用年齢 2歳6か月 ~ 7歳3か月
ただし、幼い子どもの認知発達の変動性を考慮して
2歳6か月 ~ 3歳11か月 の検査では、
4つ の基本検査から全検査IQと 言語理解指標 知覚推理指標 を、
5つの下位検査の実施で
語い総合得点 を算出することができる。
4歳0か月 ~ 7歳3か月 の検査では、
7つ の基本検査から全検査IQと 言語理解指標 知覚推理指標 を、
10の下位検査の実施で
処理速度指標 語い総合得点 を算出することができる。
WISC-Ⅳ Wechsler Intelligence Scale for Children-Ⅳ
児童用のウェクスラー式知能検査。
適用年齢 5歳0か月 ~ 16歳11か月
10 の基本検査から全検査IQ、
言語理解指標 知覚推理指標 ワーキングメモリー指標 処理速度指標
が算出される。
下位検査の成績に関わる認知能力について
より詳細な情報を提供する プロセス得点 も明らかにされる。
WAIS-Ⅳ Wechsler Adult Intelligence Scale-Ⅳ
成人用のウェクスラー式知能検査。
適用年齢 16歳0か月 ~ 90歳11か月
10 の基本検査から全検査IQ、
言語理解指標 知覚推理指標 ワーキングメモリー指標 処理速度指標
が算出される。
全検査IQからワーキングメモリーと処理速度の影響を抑えた
一般知的能力指標 を求めることも可能。
下位検査の成績に関わる認知能力について、より詳細な情報を提供する
プロセス得点 も明らかにされる。
偏差知能指数 Deviant Intelligence Quotient; DIQ
ウェクスラー式知能検査 の結果の表示方法として導入された数値。
被験者と 同年代の平均点 を指数 100 、標準偏差 1 を指数 15 として、被験者の成績を換算する。
偏差知能指数 = { 15 × ( 個人の得点- 母集団の得点 )÷ 母集団の標準偏差 }+ 100 で算出される。
偏差知能指数は100が基準となり、平均点からの乖離は 偏差 として示されるため、同年代での被験者の 位置づけ が明らかになる。