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江戸川乱歩、天才?奇人?おもしろすぎる!

江戸川乱歩はおもしろいですよ。

 明智小五郎と怪人二十面相が戦って、黒蜥蜴が這いずり回ると、少年探偵団が大活躍。パノラマ島で事件が起こり、人間が椅子になって、屋根裏を散歩する人が現れて、浅草に十二階の塔が建つころには、男は押絵とともに旅行するのです。

 どうです、おもしろそうでしょ?

 未読の方には何のこっちゃ、わかりませんよねえ。

 私、小学生の頃には(今を去ることウン十年前)少年探偵団をどれだけ読んだことか。幼い柔らかな頭にたっぷりと乱歩がしみこんだ少年は、中学、高校、大学と進むにつれて『黒蜥蜴』、『パノラマ島奇談』、『人間椅子』、『屋根裏の散歩者』、『押絵と旅する男』を愛読する変人に成長したのでした。よくぞ一般生活が営めているものだと思います。(営めてなかったりして・・・)

 謎、神秘、怪奇、そしてエロス。
 いろいろな、いかがわしくってだからこそおもしろい物語がくりひろげられます。

 「江戸川乱歩」はもちろんペンネームです。アメリカの小説家、「エドガー・アラン・ポー」をリスペクトして付けたとか。ポーといえば『黒猫』ですね。一読すれば、あー怖かった。

 で、「江戸川コナン」は「江戸川乱歩」から付けた。「コナン」は「コナン・ドイル」ですね。「コナン・ドイル」って誰?という方はご自分でお調べを。

 乱歩を読むと、頭の中で映像を作りたくなってくる。私だけじゃなくて皆さんそうらしい。だから、乱歩作品の映像化の多いこと多いこと。映画はもちろん、テレビドラマに、アニメ、マンガ。自分が妄想した画を作りたい、っていう気持ちよくわかります。
 でも、どの映像を見ても、「ちょっと、おとなしいなあ」と思ってしまう。私はどうも、乱歩作品にはかなり過激な画を求めているらしい。

 まあ、いいじゃないですか。想像、妄想ぐらい私の好きにさせて下さい。

 今の時代、こんな小説家、なかなか出てきませんねえ。ちょいとぶっ飛びすぎ。

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