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伊勢物語から牛、そしてブリティッシュ・ロック

前回は『伊勢物語』から焼き肉へと話がジャンプしてしまいました。
お詫びいたします。

さて、焼き肉と言えば「牛」。(お詫びはしても、話を戻す気は無いのです)
「牛」と言えば、映画『ボヘミアン・ラプソディ』に農場スタジオが出てきました。
イギリスはウエールズの片田舎にある「ロックフィールド」。
クイーンのみならず、ブラックサバスやオアシスもレコーディングしたとか。
ブリティッシュ・ロックの聖地ですな。

映画の中で、のどかな農園風景が映し出されたとき、おお、牛さんが。
そりゃ、農場なんだから牛はいる。ニワトリもいました。

でね、牛は特別なんです。
私はあの牛を見たときには、『原子心母』を思った。
言わずと知れたピンク・フロイドの名盤。原題はAtom Heart Mother。
英単語をそのまんま日本語に置き換えた、画期的な邦題をつけましたねえ。

このアルバムのジャケットが牛の写真です。
白黒のツートンカラーの牛さんで、いかにも「牛」の代表!という感じの牛さん。

『ボヘミアン・ラプソディ』はもちろんクイーンの映画ですから、
「ピンク・フロイドは関係なかろ?」と思われる方もいるかもしれない。
しかしね、ピンク・フロイドは映画の中にもう一回登場します。

完成したアルバム『オペラ座の夜』のシングルカットをどれにするかで、クイーンのメンバーと対立したレコード会社EMIの重役、レイ・フォスターに、ジム(マイアミ)・ビーチが、壁に飾ってあるゴールドディスクを見て、こんなことを言いました。
「君は『狂気』を作ったのか?」

ピンク・フロイドですねえ。
原題はThe Dark Side of the Moon。(月の裏側。なぜ、「狂気」に?)

ピンク・フロイドはブリティッシュ・ロックの中でも「プログレッシブ・ロック」に分類されます。実はクイーンもかなりプログレっている。『オペラ座の夜』も「預言者の唄」なんか、なんのこっちゃさっぱりわからん。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』にはピンク・フロイドへのリスペクトが感じられる。
と、私は勝手に思っています。

ところで、『原子心母』の牛さんジャケットは「ヒプノシス」というアート・グループが作りました。ヒプノシスはレッド・ツェッペリンの『聖なる館』のジャケットも製作。
問題作でございます。(アルバムではなくて、ジャケットがね)
ご存じない方はググったりしてみてください。

『ボヘミアン・ラプソディ』は映画館では2回観ました。
1回目はひとりで。
2回目はミイちゃんと。
受験が終わって、「行こう、行こう」と言うので、観に行きました。

で、それでも飽き足らず、ブルーレイを購入。
何回観たかなあ?
両手の指では足りません。

いつもは英語音声の日本語字幕なんですが、一度、英語音声の英語字幕で観てみた。
不思議なことに、なんだかわかるような気がする。
おお、私は英語が聞き取れるようになったか!
と、思ったんですが、
試しに、他の映画も英語音声の英語字幕で観てみると、
さっぱりわからん。
ま、そんなもんですね。
あんまり何回も観たもんだから、台詞を覚えちゃったんだな。

ただ、英語の先生に言わせると、
「それは非常に効果的な学習法です」とのこと。
若い英語の先生の中には、ハリー・ポッターシリーズの映画で、英語の発音を学んだ方々がけっこういるらしい。

いろんな映画を繰り返し繰り返し、観ようかな?
我が家にはハリー・ポッターシリーズ全部と、
「刑事コロンボ」のファーストシーズンが揃っていることだし。
しかも、来年にはすごく暇になりそうだし・・・(なるのかな?なりたいな)

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