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来週の相場見通し Vol.6(20/7/13~20/7/17)

1.来週の注目イベント

来週はイベント沢山

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まずは米国で2Q決算発表が本格化。来週は大手銀中心に予定されているほか、16日の米国引け後にはネットフリックスも控える

次は金融政策決定会合。今週は15日にカナダ(BOC)、16日に日銀とECBが予定されてる。ただいずれも政策的には出し切っており、当面は微調整で現状維持が見込まれる

お次はEUサミット。17-18日で実施されるが、復興基金が最大の焦点。予算や復興基金に関してはユーロ加盟国の全会一致が必要なため、反対派の中でも発言権の強いオランダの態度、加えてハンガリーなど東欧諸国系の反対などにも留意。ドイツは早期合意を望んでいるが、欧州委員会の750bnユーロ案に対して500bn案を推している。ラガルドECB総裁は「17-18日に全てを賭ける必要はない、月末までに合意すればいい」などと発言しており、今回のEUサミットで結論が出ず、月末までに持ち越しの可能性もある

最後は経済指標。今週は特に16日(木)に注目。米国の小売統計、週次のIC・継続受給者に加え、中国のGDP・小売・IPなどの統計、フィラデルフィア連銀景況、AUの雇用統計など注目指標が並ぶ。また15日にはNY連銀製造業景気指数(エンパイア)、17日はミシガン消費者など速報系の指標も控えており、米国で再びコロナ感染拡大となる中で指標への影響が注目される


2.来週の相場見通しディスカッション

U「うーん、金利はイメージ通りのレンジだったけど、株が想定よりも強いなぁ。テクニカルモニターはどうなってる?」

K「米株は強いよ。再び上昇して最も強い上昇トレンド状態。一方で日本株も上昇トレンドだったが徐々に崩れてきて、日米で方向が異なってきた」

S「先週のマーケット振り返りでも書いたけどFANG+ Indexは先週+11.4%、2週間で+20%超。コロナ禍でも業績追い風、財政・金融政策サポートで株価上昇!ってわかるけど、この2週間はさすがにちょっと...来週のネットフリックスの決算とか大丈夫かな、良くても出尽くしで売られそう。。。」

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S「テスラなんて、自動車業界で時価総額No1銘柄が2週間で62%も上げてるんだよ。これはさすがに...笑」

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H「うーん、グロース系のモメンタムは強いけど、米株はショート回転継続で良いと思う。結局、この2週間でコロナ感染拡大だけが進んでるだけで、あとは何も変わってない。株は上がれば上がるほどその反動が大きくなるだけな気がする。6月のFOMC後の動きがそうだったように」

U「基本は株は割高と見てるのでショート回転で良いかな。ただこれまではグロース一本足打法ではS&Pとかは高値抜けられないよね?ってことでS&Pやダウはレンジだったけど、先週金曜はシクリカルやバリューも上昇した。シクリカル・バリュー上昇でS&P500がレンジを上抜けしたら上昇トレンドになる可能性はありそう。多分、上に行く方がペインの人多いだろうし

S「米グロースと並んで、やっぱり中国株の上昇も気になる。政府が本気出してるなら、2015年のバブル再来もあり得るだろうし、米株は中国株とは完全にリンクしないと言っても、中国株が高値取り続けてればマーケットのセンチメントには確実にプラスだろうし」

H「決算が沈めば株は素直に売られるだろうけど、仮に決算アノマリーで株が上昇したとしても、それがどこまで続くのか。。わからないけど、レンジを抜けたからと言ってすぐにショート切ってしまうのは判断が早いかもしれない。そこは少しグッと耐える所なのかもしれない。なので、仮に上に抜けたとしたら、他資産の値動きとかも合わせて見て、ショートポジションの再考をしよう」

U「金利は想定通り、小ロングを0.5%台の良いところで利食えた。0.5%台は滞空時間が短く、やっぱり下も固い印象。ロング回転で良いと思うけど、0.7%手前くらいまではひきつけたい」

H「俺は東京時間で0.64%で始まるならとりあえず買いたいわ。あまり金利が売られるイメージはないし、0.7%まで上がるなら中まで積み増しても良い」

S「金曜日の動きを見ると、ロング回転目線は良いけどちょっと様子見したいな。仮に株が上に抜けた場合、それもシクリカル・バリューで抜けたら、金利も同調して上昇だろうし、となると先週強くやってしまった10・30年入札が結果的にシコって売り圧になる可能性もある。株ショートしてるから、株・債券両側でやられたくないから、債券は買い焦る必要はないかなと」

H「え、じゃあどの辺まで様子見たいの?」

S「いや、動き次第だけど、売られそうな地合いになれば、とりあえずは0.7%前後かな」

H「あと5bp程度の上昇なら、むしろ今買わないで下がった時に残念な気持ちにならない?」

S「たしかに、それはそうなんだが、、、その時は株ショートで取れてる可能性が高いだろうから良いかなと」

K「金利も引き続き強い低下トレンドが継続しているので、そういう意味では押し目を拾うスタンスは整合的だけど、どこで拾うかだね」

U「0.64%は少し早い気もするけど、じゃあ0.6%半ば~0.7%あたりで小ロングを積む方針でタイミングを見ながらという感じにしようか」

H「為替はドル円ロングを106.70円あたりで仕込んだけど、このままでいこうか」

U「いいんじゃない。107円ミドルは割と容易そう。」

S「リスクオフでもドル買いで上昇、リスクオンでも円売りで上昇する可能性があるしね。株ショート見合いのドル円ロングは効率良さそう」

K「為替は先週は後半にかけて円高ドル安が進んだものの、トレンド判定にはほとんど影響せず、引き続きトレンドがない状態が継続。うまく押し目を拾えたかもね」


3.来週の相場見通し結論

株:レンジ想定。但し、先週に比べ上にブレイクするリスクが高まる
ポジション:小ショートキープ。ただし上にブレイクした場合はショートポジションについての判断を再考

見通しは前週から変わらずだが、コロナ感染拡大が継続も株安反応は限定的となり、テック株や中国株の強いモメンタムにけん引されS&P500も上継続。レンジの上の方に来ており、来週のセンチメント動向や2Q決算次第ではレンジを上にブレイクする可能性も高まっている。仮にレンジを上に抜けてきた場合は、ショートポジションについて再考する


金利:レンジ想定
ポジション:現状はポジションなし。ロング回転を想定し、0.6%半ば~後半で小ロングを積む方針

0.5%台の滞空時間は短かったが、一方で先週、先々週と0.7%では強い需要も確認されている。狭いレンジではあるが、0.6%半ば~0.7%ゾーンでは小ロングを積む方針で臨む


為替(ドル円):レンジ想定
ポジション:ドル円小ロング(106.70付近)をキープ、107円ミドル目標

リスクオフの逃避通貨買いでもドル買い基調でポジティブになる可能性、リスクオンでも円売りになる可能性を考えると、株ショートの見合いとして円高に振れた際にはドル円のロングには妙味ありと判断

※投資対象外だが、4週前から推奨しているEURGBPロングは、先週のポンドラリーにより含みをはき出したが、引き続きGBPは弱含みを想定、EURGBPロング推奨を継続したい


(参考)先週のマーケット振り返り


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