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BuddiHEX SWR再測定・POTA運用 21回目 (三木総合防災公園, 24/12/25)

クリスマス? そんなの関係ねぇ! そんなの関係ねぇ! はい、CQ POTA~


BuddiHEX

今回もBuddiHEXを提げて、JP-1997 三木総合防災公園でPOTAアクティベータ運用します。

設営

1ヶ月前の初回のBuddiHEX設営時は3時間掛かりましたが、運用3回目 (設営自体は5回目) ともなれば慣れたもので、きっちり1時間で設営することができました。無風~微風で天気がよかったことにも助けられました。

訓練により1時間で設営が可能に

グローブ

今日の秘密兵器はグローブです。防寒のためではなく、設営のために用意しました。BuddiHEXマウント後にマストを延ばすのが大変なので、滑り止めと指先の保護が目的です。だいぶ以前に購入したものがあったので、今回流用しました。

https://www.monotaro.com/g/00496199/

滑らず、しっかりグリップしてマストを確実に延ばすことができました。反面、内部の縫製がルーズなのか、指先というか爪と指の間が痛くなりました。もうちょっとよい製品を探してもよさそうです。

SWR再測定

前回に続き、今回も運用開始前に対応する6バンドのSWRを測定しました。前回のSWR測定結果は以下の記事を参照して下さい。

20mは前回と同じカーブを描いていますが、SWRはやや高くなりました。

20mのSWR 再測定

17mも20mと同様に、同じカーブですがSWRがやや高くなりました。

17mのSWR 再測定

15mはカーブの形・SWRの値は前回とほぼ同じですが、周波数の高い方のSWRがより高くなっています。

15mのSWR 再測定

12mも15mと同じく、ほぼ同じ結果ですが周波数の高い方のSWRがわずかに高くなっています。

12mのSWR 再測定

カーブが特徴的な10mは、全体的に前回よりSWRが高くなっています。fcのSWRも上昇し、かつfc自体も高い方へ移動しているのが気になります。

10mのSWR 再測定

6mは10mとは逆にfcが低い方に移動し、FT8の標準周波数でのSWRが下っています。反面、高い方のSWRはグラフの外へ出てしまいました。

6mのSWR 再測定

POTA運用

設営、測定を終えた11:00前から、まずは20mで運用を開始しました。BuddiHEXは北東に向けて、東日本から北米のPOTAハンター、あわよくば中米も狙っていました。CQ POTAを出したり、CQに応答したり、QSYしたりしながら1時間掛けてアクティベートに成功しました。

その後、後述のDXハントも交えて15:00前まで運用し、43QSOが成立しました。

BuddiHEXで40m

長い銅線がロングワイヤーアンテナとして使えるんだったら、BuddiHEXもATUでチューニングを取れば他バンドでも使えるんじゃね? という根拠のない思い付きを試してみたところ、思いの外によい結果が出ました。

内蔵ATUでチューニングを取ってSWRは1.5以下に下がっているとは言え、何が起こるか分からないので出力は50Wから10Wに絞り、恐る恐る40mでCQ POTAを出してみたところ…… 普通にQSOできました。むしろ普段のモービルホイップやATUエレメントより強力に入感しているとのコメントもTwitter (X)で頂いてしまいました。

仮にもビームアンテナなんだから、ということなのかは分かりませんが、引き続き (30m等の他バンドも含めて) 検証してみたいと思います。

※25/01/15追記: BuddiHEXと同じくヘックスビームアンテナを製造・販売するKIO TechnolgyのFAQに以下のような内容がありました;

Q. With my tuner I can get the SWR down low enough to operate on 40 meters using my hexbeam. Is there a problem with this?
A. There definitely is a problem with operating your hexbeam on any band other than those for which it is designed. Modern tuners are able to make the antenna system look like a good match for your transceiver even on a band that the hexbeam is not designed for. But any performance on an “off band” is very poor and it is likely that you are hearing stations on your coax feedline and not the antenna itself. And transmitting on “off bands” causes very high RF voltages on the terminals of the hexbeam which could cause damage to the beam and void your warranty.

KIO Technology FAQ https://www.k4kio.com/faq/

結論から言えば「止めといた方がいい」ということになるかと思います。やるにしてもat your own riskで。

DXハンティング

話は前後しますが、17mをワッチしていたらATNOのコロンビア局がCQ ASで出て来たので応答したところ、無事にハントできました。

コロンビア 17m FT8

また、別のコロンビア局が20mに出ていたので、BNとしてこちらもハントできました。

その後もCQ POTAコールの合間にハイチ局が見えたので応答しました。結構強めに入感していたのですが、残念ながら拾ってもらえず。キューバ局も一瞬見えたりしましたが、こちらも交信ならず。

また、アフリカのATNO・アンゴラ局も強力に入感してきたので応答しましたが、コールバックがありません。下記スクショでは端折りましたが、だいぶ長いこと応答し続けた結果、2分ほどの空白の後にコールバックがあり、QSOが成立しました。

アンゴラ 20m FT8

なお、このアンゴラへの応答時、アンテナを西 (ショートパス) に向けると聞こえなくなり、東 (ロングパス) に向けると聞こえるという、伝搬の面白さを体験しました。

続けてATNOのタンザニアも見えたので応答したところ、こちらは一発で拾ってもらえました。こちらもロングパスでの交信です。

タンザニア 20m FT8

この他にもいくつかのBNをハントできました。

その他

芝生の様子

前回の運用から2日しか経過していませんが、イノシシによって掘り返されたエリアがさらに広がっていました。

HF20CLのSWR測定

ダイヤモンド製品の値上げ前に、滑り込みで20m対応のセンターローディング型のモービルホイップ・HF20CLを入手しました。上部エレメントの調整前にSWRの測定です。

HF20CLのSWR (未調整)

fcが14.220MHzあたりにあるようです。バンドの中心よりやや高いですね。取説だとデフォルトのfcはバンド内の低めにしてあるとありますが、そうなっていません。

https://www.diamond-ant.co.jp/pdf/hf/hf20cl.pdf

とりあえず、2cmほど引き出してfcを90kHzほど下げればSWRは1.2ぐらいになりそうなので、当面はこの方法で凌ぐしかなさそうです。

次回の運用

年末

27日(金)が仕事納め、28日(土)から休暇です。後述しますが30日から帰省しますので、28日か29日のいずれかの日程でPOTA運用しようと考えています。

天気がよければ (風が弱ければ) 今回と同じJP-1997 三木総合防災後援でBuddiHEX運用、天気が悪ければ (風が強ければ) 阪神あたりの3箇所の公園をモービル運用する方向で。

帰省

30日から帰省します。車で移動して山口で一泊する方向で調整中です。30日の昼に広島で、31日は早朝から山口で、それぞれPOTA運用しようかと考えています。年末年始なので公園が開いているかの確認が必要です。

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