しょうもない。

僕が出会った中で最高の男たちがいる。

はじめましての人だらけな飲み会に行ったときのこと。

冴えな〜い雰囲気で、メガネをかけて常に口が半開き。
カタカナよりも、ひらがなで「ぽんこつ」と称するのがピッタリな中年男性がいた。
いわゆる愛されキャラみたいな。

その人の横にいた別の男性が、「可愛くてたまらない!」といったトーンで彼の説明をしてくれた。

「コイツはね、本当にしょうもないヤツなんですよ。どのくらいしょうもないかって言うと、もらいタバコしかしないの!」

もう、めちゃくちゃ笑った。

しょうもない史上、一番しょうもないんじゃないか?
フリがしっかり効いたうえでの「もらいタバコ」って、お笑いとして完璧すぎる。
僕が出会った中で最高の男たちだ。

このエピソードを話し終えて、彼らは喫煙所へ。

その直前、ぽんこつ側が

「あ、タバコ行くんですか?僕も(もらって)いいですか?」

と聞いていたことは言うまでもない。

ーーーーー

ラジオのハガキ職人です。
仕事はテレビのD。
過去に別名義で電子書籍を出してます。
Kindle Unlimitedなら無料で読めますよ!

そして『文学フリマ東京38』でエッセイを寄稿しました!
『BANDIT』という雑誌で、テーマが「ハガキ職人と笑い」。
ネットショップで買えるそうなので、こちらもぜひ!!

ーーーーー


3年くらいnoteやってますが、まだ誰からもサポートされたことないです!