AJスタイルズがNOAHにくるぞ!
とにかく楽しみでしかたがない。
7月13日の土曜日、プロレスリング・ノアにAJスタイルズがくるのだ。
僕はプロレスが大好き。
かれこれ9年ほど応援している。
一番好きな選手はアメリカにある世界最大の団体、WWEのAJスタイルズだ。
さかのぼること9年前、僕は大学生だった。
オードリーの若林さんがラジオで
「プロレスにハマってて〜」
とお話しされていて、興味を持ったのがきっかけ。
テレビの番組表で『ワールドプロレスリングリターンズ』の文字を発見。
早速録画してみた。
そこにいたのが、当時新日本プロレスのリングに上がっていたAJである。
『キン肉マンII世』や『アメトーーク』で、プロレスについてはなんとなく知っていた。
しかし、ちゃんとは観たことがない。
当時、僕のプロレスに対するイメージは、
1.正義の日本人と悪の外国人がいる
2.悪はセコンドが介入する
3.時には流血もする
4.でも最後には正義が勝つ!であった。
その日、『ワールドプロレスリングリターンズ』でやっていたのが、
「2015年2月11日大阪府立体育会館IWGPヘビー級選手権試合 王者 棚橋弘至 vs 挑戦者 AJスタイルズ」という一戦。
明らかに正義の味方な格好をしている棚橋選手。
一方、全身黒い服でセコンドを10人ほど連れてきたAJ。
これだけでもう卑怯すぎる。
そして案の定、セコンドが介入する。
すると、棚橋選手が場外のセコンドたちに、ハイフライフロー!
そのうちの一人と頭がバッティングしてしまい流血!!
当時の僕は「そうそう、プロレスってこういうことだよね」と頷く。
と同時に「最後は棚橋が勝つんでしょ?」みたいな気持ちで観る。
そしたらなんと、AJが勝ったのである。
「えぇぇぇぇ!!」
めちゃくちゃ驚いた。
正義が勝つんじゃないの!?
勝者のマイクアピールをAJのセコンドにいた外国人選手がするのだが、
こういうのってカタコトでも良いから日本語だと思っていた。
しかし、マイクを持ったカール・アンダーソン選手は、全編英語!!
「こいつがウチのヤング・ボーイ、コーディー・ホール!」
「こいつがケニー・オメガ!!」
「そして彼が新チャンピオンのAJスタイルズ!!!」
みたいなのが延々と続くのである。
僕はとにかく呆気に取られてしまった。
よくよく見たらAJスタイルズ、とにかく顔がカッコイイのである。
すっかり彼の虜に。
そしてなにより、プロレスの面白さに気づいたのである。
その数ヶ月後、後楽園ホールで新日本のタッグリーグの記者会見が。
そこにはAJもくるとのこと。
公開無料のイベントということもあり、同じタイミングで彼のファンになった母と行った。
会見終了後、外に出ると「ワーッ!」という歓声が。
選手たちが普通にその辺を歩いているのである。
世の中的にまだ出待ちが厳しくなかったので、写真を撮っている人もいた。
すると遠くから、あの人がやってきたのだ。
そう、AJスタイルズが!!!
しかもファンたちと写真を撮っているではないか。
「オレも撮りてえぇぇぇ!!!!!」
身振り手振りで交渉したところ、オッケーっぽい返事をもらった。
近くにいたファンの人にスマホを渡し、
「お母さんもほら!!」と、AJを挟む形で写真を撮ってもらった。
その後、彼と握手をしてお別れした。
「よっしゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
あのときの僕は、きっともう汁という汁が全身から飛び出ていたと思う。
ヨダレとか垂らしてたかもしれない。
人生の中であれほど喜んだことはないと断言できる。
その日の夜、嬉しすぎてお風呂場で全裸のままガッツポーズしたし、湯船をバシャバシャしてしまったくらいだ。
そこから今日に至るまで、一番好きなプロレスラーはAJスタイルズである。
プロレスファンにしか分からないと思うが、彼を追放したケニー・オメガ選手のこと、一時期マジで嫌いになったもん。
その後、彼は海を渡ってWWEへ移籍。
僕も社会人になったので、給料はAJのグッズに注ぎ込むように。
Tシャツにフィギュアに等身大パネル、全部アメリカから届く。
海外のサイトから注文するので、送料がバカ高い。
たった一度とはいえ、僕と写真を撮ってくれたのだ。
それくらいの恩は返したい。
我ながらコスパのいいファンである。ファンの鑑である。
AJはそれ以降、WWEが日本公演をするときにしか来なくなった。
そりゃまあ当然である。
ここでもファンを発揮するために一番高い席を買った。
2DAYS公演だったので、どっちも一番高い席を買った。
なかなか会う機会がないのだ、それくらいして当然。
「推しへの金額=愛情」みたいな思考の持ち主なのだ、僕は。
さて、冒頭に書いたが7月13日の土曜日、
プロレスリング・ノアにAJスタイルズがくるのである。
おそらく5年ぶりの来日。当然僕も5年ぶりに生で観れるのだ。
相手は丸藤正道選手。
プロレス好きなので当然丸藤さんのことは知っている。
彼の試合が観たくてノアのチケットを買ったことがあるし、
全日本プロレスとかDDTとか、それこそ新日にも行った。
あと、パチンコ屋の営業で写真を撮ってもらったこともある。
僕は身長190センチあるので、毎回のように
「君、デカいな!!」と言われる。
お察しのとおり、僕は丸藤選手のファンでもあるのだ。
いつもだったら丸藤さんを応援するだろう。
でも、ごめんなさい!!
今回はAJを応援させてください!!!!!
AJがいなかったら、丸藤さんを知ることもなかったんです。
プロレスファンになって9年。
悪い意味で冷めたファンになってしまっている。
最近は会場で試合を観ずにスマホをいじっていることも多い。
プロレスを好きすぎるがゆえに
「どっちが勝ってもいいよ。ケガだけはしないでね」
という思考になってしまったのだ。
「BUSHI選手のMXすげー!」じゃなく「外道さんのMXの受け方、すげー!!」とか、
「コリエンド式なんだから、今のデスティーノで『ワン!ツー!!スリ、あぁっ…』って言ってるファンなんなの?」みたいなことを平気で言う。
めちゃくちゃイヤなタイプのファンになってしまった。
見たままを楽しめよ!!
そんな僕を純粋なファンに戻してくれるのがAJである。
過去の日本公演では、前の人にツバが飛ぶ勢いで
「AJー!!」と叫んだし、勝ったら思わず立ち上がって喜んだりした。
推しの試合で一喜一憂する。
これって超純粋なファンだ。
だからこの一戦は僕にとっては必見のカードなのである。
ノアから「AJスタイルズ参戦!」のニュースを見たとき、僕はもう震えが止まらなかった。
WWEがよその団体に選手を貸すって珍しいことなのである。
マジでノアの偉い人に感謝したい。
その震える手でスマホを開き、S席のチケットを2枚購入。
1枚は僕で、もう1枚は母の分である。
当日は純粋なファンに戻って、全力でAJを応援しよう。
プロレスって、どっちかに肩入れしたほうが絶対に面白いのだ。
AJ、丸藤さんから勝ってくれよな!!
あぁ、今から楽しみで楽しみでしかたがない。
最後にひとつ。
9年前の彼との写真について書いておきたい。
真ん中にAJ、左に母、右に僕で挟んで撮った3ショットである。
ウチの母の肩を抱いて写真を撮っているAJ。
しっかり女性として扱うあたり、さすが外国人選手だ。紳士的である。
一方、逆サイドでAJの肩を抱く僕。
よーーーーーく見て気づいた。
AJ、オレの肩は抱いてないじゃん!!!!!!
どうなってんだよ!笑
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