自分の立ち位置。

仕事をするうえで、よく自分に問いかけることがある。
「お前は誰の味方なんだ?」と。

僕は極端なまでに争いごとが苦手。
物事が上手くいくためなら、こっちがヘコヘコしまくればいいだけの話である。
しかし、それはそれで上司から、
「間違ったことには戦わないと!」
と怒られる。

最近はその気持ちが分かるようになった。
いや、なりつつあると言ったほうが正しいかもしれない。

先日、僕が打ち合わせで前線に立っているのに、後輩が取引先側につきやがった。
打ち合わせ終了後、
「お前はこっちの人間じゃねーのかよ?」
と呼び出してブチギレた。
こうやってブレブレなあたり、日々反省である。

そんな中、知り合いがブチギレていた。
彼はテレワークなのでずっと家にいる。
最近、家の裏で建設工事が行われているらしく、日中ずっと重機の音と振動で悩まされているとのこと。

そのため、毎日のように建設現場へ様子を見に行っていると言っていた。
特に何をするわけでもない。
ただただ、無言でずっと見ているそうだ。

そしてある日の17時半ごろ、
「なんでまだ作業してるの!?近隣住民に配られたこの紙には『重機は極力17時まで』って書いてあるじゃないか!」
と現場監督へ文句を言いに行ったらしい。

正直、「やめとけ!」と思った。

そもそもの話、僕らが通っていた学校とか会社とか家とかを建てたとき、絶対に周りは迷惑していたはずである。
それを忘れていないか?じゃあもう何も建てられないぞ。
現場監督に同情せざるを得ない。

あと、無言でずっと見てるって危険すぎる。
自然界において、相手を見ることは「獲物として食うぞ!」と言っているのと同じだ。
つまりはケンカを売っていることになる。
今すぐやめたほうがいい。

しかし!
ここで立ち位置の話である。

僕は誰の味方なのだろう。
そう、知り合いの味方だ。
知り合いの味方なのだ。
毎日騒音や振動に悩まされている彼の味方をしようではないか。
立ち位置について、僕はもう仕事で痛いほど学んだのだ。

であればもう、何をするか決まっている。

もしまた文句を言いに行くときは、オレも誘ってね。
ずっと無言で見てるから。

ーーーーー

ラジオのハガキ職人です。

仕事はテレビのD。

過去に別名義で電子書籍を出してます!

買ってね!


そして『文学フリマ東京38』でエッセイを寄稿しました!

『BANDIT』という雑誌で、テーマが「ハガキ職人と笑い」。

ネットショップで買えるそうなので、こちらも買ってね!!

ーーーーー


3年くらいnoteやってますが、まだ誰からもサポートされたことないです!