MARVEL=プロレス論。
※この記事は「アベンジャーズ/エンドゲーム」含むMARVEL作品のネタバレを含みます。
プロレスファンは森羅万象すべてをプロレスに当てはめる。
僕もそのうちの一人だ。
例えばバラエティー番組がそう。
血気盛んな若手選手たち(芸人)が、ギラギラと目を光らせている。
それを全力で受け止めるチャンピオン(MC)。
すべては良い試合(番組)をファン(視聴者)に届けるため。
バラエティー番組はプロレスの縮図なのだ。
最近、MARVELにハマった僕。
今までは「アベンジャーズ」やMCU版「スパイダーマン」しか知らなかった。
一応、MARVEL好きな友人に勧められ、以前から「Disny+」に加入していたのである。
とりあえず「エンド・ゲーム」から観た。
順を追って観るのが億劫だったのである。
その事を伝えるとメチャクチャにキレられた。
しかし、予備知識無しでも十分楽しめるのがMARVEL。
「わー、ヒーローいっぱい来た!」
「トニー・スターク死んじゃったよ…」
「キャプテン、好きな人と暮らせてハッピーエンドだね!」と感動したのである。
しかし、ちょっとした疑問が。
もちろん面白かったのだが、
友人やネット上のMARVELファンたちが熱狂する理由までは分からなかった。
今になって分かったが、これってプロレスなのである。
アマゾンプライムビデオに「有田と週刊プロレスと」という番組がある。
プロレス大好き、くりぃむしちゅー有田さんが週刊プロレスを元にトークするというプロレスバラエティーだ。
発起人のプロデューサーは、元々プロレスを知らなかったらしい。
初めて行った新日本プロレスの両国国技館大会をこう振り返っている。
「プロレスの迫力や激しさに驚き、なんて面白いんだろうと、初めてにも関わらず引き込まれていきました。ただ、その大会のメインの試合で、観客の方の歓声や熱狂がものすごかったんです。もちろん興奮はしましたが、なぜ周りがそこまで盛り上がっているのか、正直その時はよく分かりませんでした。」
僕が「エンド・ゲーム」を観たときと同じ感想である。
そのプロデューサーはこう続けている。
「実はその試合、この番組のシーズン1で取り上げさせていただいた、内藤哲也選手が2016年にIWGPヘビー級王座を初戴冠された時の試合だったんです。内藤選手の不遇の時代を皆さんが知っているからこその大歓声だったのだと後から知り、プロレスというのは、試合に至るまでの歴史や背景を知ると、より感情移入して楽しむことができるのだと、その時に実感しました。」
そう、これこそがMARVEL=プロレスだと思った。
映画(試合)の盛り上がりが何なのか、正体を探るため、
「Disney+」という名の「新日本プロレスワールド」で過去を遡る。
そして順を追っていくと、点と点がどんどん線になっていくのだ。
「フューリー、この時からいたのかよ!」
「コールソン、ソーの調査にきてたのかよ!」
「ホークアイ、この頃からいたのかよ!」
「ソー、ジェーンのこと心配してて偉いな!」
「あっ、ここでブラックパンサーと知り合うの!?」
「おお!だからあの時ムジョルニア持って無かったのか!」
「ファルコンがアントマン呼んだのってそういうことか!」
「スコット、ピム博士から聞いてるからやっぱ『スターク』に嫌悪感あるよね!」
「ロケットが持ってた目、ここで役に立つのか!」
書ききれないほどに繋がっていく。
そして過去の作品を全部チェックして、2度目の「エンド・ゲーム」へ。
これがまぁーーー最高なのである。
2度目の「エンド・ゲーム」で全ての意味が分かった。
最初に観た時の「わー、ヒーローいっぱい来た!」という感想は
「この人たち全員知ってる!!」という感動に変わる。
もう、マジで全員知っているのだ。
ファルコンもウィンター・ソルジャーもヴァルキリーもワカンダの戦士たちもドクター・ストレンジもスパイダーマンもホープも全員知ってる。
あれはマジで鳥肌だ。
「アントマン」に出てくるバンのクラクションが「ここで活きてくるのか!」とニヤニヤするし、
クイルがガモーラに金的をくらう不条理さに笑う。
ちょっと戻るが、「そっか、ソーの母ちゃんこのあと死んじゃうんだよな」とか、
「あれ、こいつ最初の『キャプテン・アメリカ』に出てた敵じゃん!」みたいな発見もある。
そして全てを追ったからこそ、
トニー・スタークの死が本当に悲しい。
彼のお葬式に出席した面々に驚き、泣いた。
全員いるのである。
だって、「あの」ピム博士も出席しているのだ。
トニーという存在の偉大さが分かる。
そしてラストのシーン。
ペギーと踊るキャプテンに、
「そっかぁ、約束果たせてよかったね…」と泣く。
「エンド・ゲーム」はMARVELを長く見続けた者へのご褒美なのである。
長く見続けた者へのご褒美。
これはプロレスにもある。
それが先ほど引用したエピソード。
内藤哲也という選手の歴史を知っているからこそ、IWGPヘビー級王座になった時の大歓声の意味が分かる。。
その他にも
「棚橋とオカダがタッグ結成!?」とか
「ケニー・オメガ、歴代BULLET CLUBリーダーの技使ったぞ!」とか
「内藤哲也、ここでスターダスト解禁かー!」という瞬間がある。
最近だと、「柴田ぁぁぁぁぁぁ!!」もあった。
まさに点と点が繋がる瞬間。
プロレスファンにとっては、それがご褒美なのだ。
ご褒美に感動して、たまに泣きそうになる瞬間もある。
誰かが「予習する必要はないが、復習したくなるのがプロレス」と言っていた。
MARVELもその通りだと思う。
プロレスファンである僕がMARVELにハマったのは、そういうことなのだ。
今では「Disny+」への加入を勧めてくれた友人に、
「フェーズ4までいったわ」とドヤ顔で報告している。
彼は「トニー・スタークの娘が『チーズバーガー食べたい』って言った意味分かった?」と笑っていた。
僕はいつも通勤中にプロレスの入場曲を聴いているが、
これからはアベンジャーズのテーマ曲になるかもしれない。
というかアベンジャーズのテーマ曲は、僕たちプロレスファンにとっての「The Score」なのかもしれない。
プロレスファンは森羅万象すべてをプロレスに当てはめる。
これがMARVEL=プロレス論だ。
まぁ結局、
オレが何を言いたいかっていうと、
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」がマジで最高だったってこと!
※引用 マイナビニュース
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プロレス好きになってから必殺技の重要性を理解したので、
スマブラは意地でもファルコンパンチで仕留めます。
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