視座とやりがい
こんにちは。
JPB株式会社の行光(ユキミツ)です。
JPB株式会社とは?
JPB株式会社は、2023年8月に設立し、JPB動物病院グループや老犬ホームスマイルフラワーの運営をはじめとした様々な事業を行っています。スタッフ全員の「想いを、実現する」ことで、私たちはより良い世の中を創造していきます。
視座とは?
「視座」という言葉、端的に言うと物事を見る目線のことですが、もしかしたらあまり使わない方も多いかもしれません。
例えば、野球チームの監督とグラウンドにいる選手は同じことを考えているでしょうか。おそらく、選手は、チームが勝つために何をするべきか?そしてその中でどうすれば自分の結果を残すことができるか?その2点を考えていると思います。一方で、監督はといえば、その試合で勝つことはもちろんのこと、加えてどの選手の調子が良いか、試合の流れがどうなっていくか、そういったことを考えていると思います。つまり、選手と監督では考えていることが違います。
仕事でも同じで、現場スタッフが考えていること、例えば目の前の顧客に対してどうやって満足してもらうか?と考えている一方で、社長は3年後、5年後どうやって会社を成長させていくか?と考えていることが多いです。これがいわゆる「視座の違い」にあたります。
視座は無理矢理上げるものか?
視座を上げるためにはどうすれば良いですか?という質問を今までに沢山いただいたことがあります。私自身、視座を無理やり上げてきたという認識はなく、その中でも1点だけ意識してきたことがあります。それはなにごとも問題の本質に辿り着くように努力することです。
例えば、動物病院を運営していて顧客が減少してきたとします。現場の課題や競合分析はもちろんのこと、さらに視野を広げて業界全体のことを考えてみると、飼育頭数減少という課題もみえてきます。今のところ、1頭当たりに使う金額が増えているので市場拡大していますが、10年前と比較すると犬の頭数は70%に減少しています。このような問題はなぜ起こっているのかを掘り下げてみると、
・ペットブームの終焉
・高齢化により飼えない人の増加
・ペット可物件が少ない
など様々な課題が見えてきます。また、飼育頭数が減少している一方で、保護犬猫が減少している傾向はありません。このように掘り下げていくと様々な課題が浮き彫りになってきます。さらにここから、「ペット可物件が少ない」という点において考えてみると、自分たちだけでペット可物件を増やすべきか?誰かと一緒にやるべきか?と動物業界以外にも目を向けなければいけません。このように様々な考えを巡らせていると、何をするべきかが明確になり、視座が高くなってきます。
視座を上げるか、専門性を磨くか
近年、AIにより人の仕事がなくなると言われていますが、これから特に必要とされる人材は、視座の高い人もしくは専門性をもつ人になると思います。記憶することや単純作業は私も全くAIに勝てる気がしません。ChatGPTなどはすごいですね(笑)
そこで、大事になってくるのが、AIに指示できる人間であると考えています。弊社では、「提案力」をとても大事にしていますが、これも視座を高めると様々なアイデアがうまれます。ChatGPTは、過去の事例を参考に提案をしてくれますが、過去の事例に加え、さらに新しいことを組み込んだ提案はまだ少ない印象です。そのため、これから+αの「提案」を行える人は重宝されると思います。
また、専門性に関しても同様であると思います。例えば、コミュニケーションにおける専門性を考えてみると、相手にとってこの人と話す+αの価値は何なのか?その価値が無ければアレクサなどに話していても同じことになりますね。私自身、営業をやっていた時に落語を聞いたりして話の価値を考えてみたことも多々あります。お笑い芸人が営業をやったら最強かもしれないなども考えていました。(笑)
視座とやりがいの関係性
さて、最後に視座と仕事のやりがいの関連性についてお話します。私自身の感覚ですが、間違いなく視座が高くなれば、仕事のやりがいは上がります。なぜならば、自分の視野が広がり、巻き込む人が増えてより大きなチャレンジにつながるからです。そして使命感も湧いてきます。JPB株式会社は動物病院事業を中心に拡大していますが、NPO法人Link toも立ち上げたことにより、よりサスティナブルな社会を作り、高齢化問題や防災の啓蒙など社会課題解決に向けて貢献していきたいと考えています。これも、視座が高まったことにより起こしたアクションであり、とてもやりがいのある仕事です。ぜひみなさまも視座を高めることで、やりがい、そして使命感のある仕事を探してみて下さい。