自己啓発の本質。

こんにちは。

今日は、
『自己啓発の本質』
という話を、
振り返りながら、話したいと思います。

『自己啓発の本質』とは何か?

僕は自己啓発というジャンルの本が好きで、
今の自分を変えたい、
抱えている問題を何とかしたい、
一度きりの人生の中で何かとてつもなく大きなことを成し遂げたい、
と思って色々と読んできました。

しかし、
僕が抱えている問題を解決していくために参考になったり励みになる本は、
なかなか見つかりませんでした。

何故かというと、
自己啓発や自己啓発書の本質は何かというと、
結局、
その自己啓発の言葉を発している人、
自己啓発書を書いている人がどんなことを成し遂げてきたか、という点にあると思うからです。

例えば、
強制収容所のようなとてつもなく厳しい環境にいる人が、
ネットビジネスで1億円稼いだ人の成功の秘訣の話を聴いても、
「よしっ、この人も頑張ってネットビジネスで成功したんだから、自分もこの厳しい環境を耐え抜いて絶対生き延びよう!」
と、希望を抱く可能性は余りない気がします。
多分そのような希望が抱けるとしたら、
同じく強制収容所のようなとてつもなく厳しい環境を生き延びた人の体験記や、
それと同等、同じくらいかそれ以上のことを成して遂げている人の言葉かエピソードを聴いたときではないかと思います。

そのように考えると、
僕の知る限りは、
自分がここまで生き伸びてきたことや、
これから成し遂げようとしていることよりも偉大なことを成し遂げていると感じる人を、
自己啓発書を出している人や歴史上の人物に見つけることができませんでした。

けれど、そのように考えると、
自分がこの社会で幸せに生きていくための糧がなくなってしまうので、
自己啓発の本を読み始めた頃は、
自分がもし健康な男性だったら、
障害があっても、
その障害が社会的にあなたは障害者です、という承認が得られるようなものだったとしたら、
自分がもし多くの人が歩めるような、
よく、レールに乗っかったと表現されるような、人生を送れたら、
このような本の著者の方の考えを活かせるかもしれない、
と思うことによって、
自己啓発や成功本を書いている色んな人の考えを受け入れられるようになってきました。

でも、それにも限界を感じてしまう時期があります。

これまで心に響いて、
少なからず自分の考え方や行動に影響を与えてくれた言葉が、
だんだん響かなくなってしまう時が折に触れてやってきます。

実際に世の中で活躍していたり、
成功の秘訣を唱えている人の多くは、
健康な男性、あるいは女性だったり、
不具合を抱えていてもそれが病気として認められていたり、
障害があっても、
それが社会的に承認された障害者という枠に入る人がほとんどだと思います。

僕は視力矯正の不具合で悩んでいるのですが、健康でも病気でもなく、
「不具合」という状態にとどまって道を切り開きたいと思っている自分にとっては、
世の中にある自己啓発本や成功本が励みになると同時に、
健康な男性あるいは女性、
あるいは男性でもなく女性でもない性のあり方を選んでいる人かもしれませんが、そのような方だったり、
病気や障害として認められないと、
この世の中では幸せに生きていけないのではないか、
自由に生きる権利はないのではないかという想いを生じさせるような気がします。

少なくとも僕はそうでしたし、
今もそのような想いがあります。

実際にはその想いが今どれほど強いのか、
はっきりとは分からないのですが、
今後は、
これまでどうやってここまで生き延びてきたかを語る機会を増やしつつ、
これからどうやって道を切り開いていけば良いのか、考えながら前に進みたいと思っています。

今回は以上です。
ありがとうございました。

(2020.4.28頃)

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