見出し画像

乳腺放射線科医としてのキャリア維持

私はずっと乳腺、というか乳がんの画像診断を専門にやってきた。

臨床経験を積み、研究もやるようになり

スタンフォード大学にもその分野で研究留学した。

留学期間が終わり、乳飲み子がいる状態で論文も通し

それなりに頑張ってきたが、そのキャリアは突然途絶えることとなった。

青天の霹靂でアメリカ人と結婚し、アメリカに残ることになったからだ。


産後に遠隔読影を再開したが

乳腺の画像診断はなく、胸部CTとか頭のMRIとか、腰椎のMRIとか膝のMRIとか。

別にいい。私は放射線科医だ。

別にいい。全身の画像診断ができてこその放射線科医だ。

でもでもでも、私は乳腺の画像診断が専門なのだ。


しばらくモヤモヤしながら生きていたが

アメリカの医療機器メーカーで仕事につくことができ

また毎日マンモグラフィや超音波の画像を見れる立場となった。

その当時、私は本当に嬉しかった!

世間の人が見たら、びっくりするような地味な仕事だが

アメリカの色んな病院でのBreast Imaging事情もわかるし

今も続けることができ、嬉しく思っている。


しかし、乳腺MRIがない。

やっぱりMRIも読影したい、と思った私は、知り合いの放射線科医に聞いてみた。

「ねーねー、乳腺のMRIの遠隔読影知らない?」

すると運良く紹介してもらえ

年末年始の一時帰国の際に契約を済ませ

先週からまた毎日、乳腺のMRIを読影している。

やってみて思い出したことは

「乳腺のMRIの読影ってめんどくさいんだった」(笑)

細かいし、時間がかかる。

だから、一般の放射線科医が読影したがらないんだった。

また複数のモダリティで対比し

乳腺疾患の包括的な知識が求められるからこそ

私は面白いと思い、ずっとやってきたのだった。


初日はかなりブランクを感じたが、だんだんと感覚が戻ってきた。



紆余曲折あり、勤務形態は違うものの

私はまた、毎日マンモグラフィも超音波もMRIも読影できる立場となった。


そして、来月また久々に研究会に講師として読んでもらえ

馴染みの先生方に混じり、発表する。



しばらく待ったら、またファーストキャリアを維持できるようになった!

素晴らしい!

これからも頑張っていこう!



▶︎プロフィール

▶︎ 医療者のためのライフキャリアコーチ

▶︎質問、お問い合わせはこちらから 















読んでくださり、ありがとうございます! 面白かった、役に立ったと思ったそこのあなた、もしよかったらサポートをお願いします😊 100円でもいいよ! Thanks in advance!!